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協力隊って給料がもらえるの?
1:これを読めば、「協力隊って給料がもらえるの?」という疑問が解消できる記事

協力隊って給料がもらえるのか?
答え:給料はもらえません。
青年海外協力隊はあくまでボランティア事業であるため、給料というものは貰う事が出来ません。ただ、実際海外で2年間生活していくためには、いくら発展途上国と言えどもある程度まとまったお金は必要になってきます。そこで給料という形ではありませんが、協力隊員はいくつかの支援を受けています。以下に協力隊として活動中に支援される費用をまとめました。
〇 現地生活費
”現地生活費”と呼ばれる「現地で最低限の生活が送れるように」とお金の支援を協力隊員は受けています。
補足:お金の額については派遣される国によって金額が異なり、その国の物価に合わせた額が支給されています。
【僕の場合】
エチオピア:415ドル(米)
カンボジア:405ドル(米) ※1か月の支給額(当時)
エチオピアでの生活の際は首都で生活をしていたのですが、何かとお金がかかることが多かった様に感じます。なので支給された金額で生活を賄えていましたが、支給された額ギリギリでの生活をしていました。
※協力隊として2か国の生活経験があります。

2年間の期間を現地の方と同じ水準で生活し続ける事は、外国人(日本人)にとっては凄く難しい事(国にもよる)だと思います。自分自身がストレスで一杯にならないならない程度のストレス解消を行う必要もあると思いますので、現地の方よりは多少なり生活費は掛かると思います。
〇 住居費
住居(住む場所)についてもお金の支援がされます。
国や地域によって支給額が異なることはもちろん、派遣される場所によっては配属先(活動先)が住む場所を用意してくれる場合もあり、その際住居費が無料と言う場合もありますので、多くの隊員は支給される金額内で住める家に住んでいます。
エチオピア:435ドル(米)
カンボジア:300ドル(米)※月の支給額(当時)
エチオピアでの生活の際、支給される金額内で家を探すことが困難状況がり、支給額の上限ギリギリの家で生活を行っていました。
また同じ国でも地域によっては日本でいうデザイナーズマンション的な家に住める隊員がいれば、土壁やコンクリート打ちっぱなし様なおそらく皆さんがイメージする「協力隊の家」の様な場所に住んでいる隊員もいて、隊員の住居状況には差がある場合も少なくありません。

この住居費も国や地域の状況によって、金額の変更がされる事があります。
〇 国内手当
”国内手当”と呼ばれる「海外に派遣中の間日本の口座に、日本に帰国後(2年後)就職をするまでの間や、次のことをするまでの間へのつなぎを出来るようにと支給されるお金(社会復帰支援金ともいえます)」も協力隊員には支給がされています。
国内手当の支給額:55000×24カ月

僕自身このお金+自分の貯金を使い、アイルランドのワーキングホリデーの資金にしました。
補足:協力隊員には現職参加と呼ばれる「会社など職場に席を残したままボランティアに参加が出来る制度」があります。現職参加制度は、海外に派遣中も在籍している職場から給料を頂ける場合があり、その場合は国内手当を受給することが不可となります。
〇 派遣訓練中の手当て
実際に海外(途上国)に派遣されている際にいくつかの手当てが支給されますが、海外に派遣される前に参加する派遣前訓練でも手当ての支給があります。
派遣前訓練で支給される手当は「本邦支出対応手当」と呼ばれる手当であり、簡単に説明をすると派遣前訓練に参加中の約2か月半の間に掛かる経費に対するお金の支給です。
支給額としては:40000×期間(2か月半)のお金が支給されます。

因みに派遣前訓練に参加するに際の移動費等は別で支給があります。
〇 移転料・支度料
派遣前訓練が終了し、実際に海外に派遣される前に移転料・支度料の支給もあります。
移転料:
「引っ越し」「外国での生活を整えること」や「荷物を現地(海外)へ郵送する際の費用」の利用を名目として支給がされます。
補足:金額は派遣される国によって違い、遠い国や生活が不便な国程移転料は高い印象があります。
支度料:
「任地(活動場所)に派遣される前の準備金」として、活動で使う道具や現地で必要になるものの購入のを目的として支給される手当です。例:僕の場合、カメラや水着を購入しました。

協力隊として海外へ出発する際には、購入する物や準備等で出費が結構あります。そのためこの準備金などは凄く助かる手当てでした。
因み:準備金は一律90000円が支給されます。
〇 帰国準備金や帰国満了手当
2年間の協力隊生活の終了の際には...
帰国準備金:
派遣される国により金額は異なりますが、日本への帰国の準備(荷物の郵送等)で利用が出来る手当の支給がされます。
帰国満了手当:
2年間の協力隊生活を満了したという事で支給される手当もあります。(お疲れ様手当て的なようなもの)
以上の2つの手当の支給も行われます。
〇 健康管理手当
海外に派遣中に1度だけ健康管理手当と呼ばれる「健康の維持の利用を目的とされる手当て」も350ドル(米)が支給されます。
補足:青年海外協力隊としての活動中(派遣前訓練を含む)での医療費については基本的に全て協力隊事務所から負担がされます。そのため、派遣中に病院等に入院・診察等を受診されたとしても自己負担でお金を払う事ありません。(因みに僕は2年間1度も病院に行きませんでした)
医療費がすべて負担されると言えど、健康が一番には変わりないなので、病院に行く事がないのを願っています。また、予防接種などで掛かる費用も同じく、全て協力隊事務所が負担してくれます。
〇 それ以外で支給される手当て
個人で申請等を行う事で支給が受けることが出来る手当もありますので簡単にご紹介します。
現地業務費:
「現地で必要な物資などを買うためなどに協力隊員が申請をし、協力隊事務所がそれを承認すれば支給される手当て」です。購入理由などについての書類等を作成しなければならないですが、これも支給されるお金の一部です。
状況にもよりますが、せっかく現地業務費を使って高価な道具などを購入し現地の施設に配布・支給したにも関わらず、「あまり使われない・乱雑に使われ壊されてしまった」という事例も少なく無いようなので、本当に申請が必要であるのか?という判断が凄く大事です。

因みに僕は現地業務費を使い道具の購入などは一切行いませんでした。(出張の際の移動費としては利用させて頂きました)
必要と感じたものは自費での購入か、自分で考えて自作することで代用していました。

現地業務費については、人それぞれ考えがありますが使うも使わないも現地の方、派遣された国がよりよくなるようにしていただければなと感じます。
以上が青年海外協力隊として活動を行う際に支給される主な手当です。(紹介したもの以外にも特別な手当等がある場合もあるようです)
2:2年間終了後に蓄えられる貯金はいくらぐらい?
「2年間の協力隊生活でいくらぐらいの貯金が出来るのか?」という事をお話させて頂きます。
個人の差もありますが、いくつか支給される手当ての基本的な出費から考えると「約200万前後のお金の貯金が出来る可能性」があります。
僕の場合:
おおよそ上記の金額に近い貯金が協力隊終了後にありました。しかし、協力隊の派遣中に任国外旅行と呼ばれる休暇等でまとまった額のお金を使う事もあり、200万円までの貯金はありませんでした。ある程度の水準の生活を現地で行えば、ある程度の金額の貯金が出来ることは確かです。

現地での生活の仕方個人差がありますので、帰国後のお金の残り方についても個人差が凄く大きいです。
3:沢山の支援の中で活動を行うを忘れずに
今回は、「協力隊のお金事情」をテーマにお話をさせて頂きました。

いかがだったでしょうか?
協力隊として海外へ派遣される際に支給される手当て(お金)についてご紹介させて頂きましたが、、この協力隊の参加中に支援・支給されるお金というものは、日本の税金から支給されています。

この記事を読んで、「税金からこんなにも支払われているのか」と驚かれる方もいるかと思います。でも実際そうで協力隊が現地で活動が出来るのも、元気で生活出来ているのも日本の税金があっての事です。
それを良いととるかそうでない方にとるかは個人の考えがあるかと思います。
しかし、この税金から支給されたお金で発展途上国やそこで生きる人たちが少しでも良くなる様に日々活動を行っている隊員の方が多くいる事は確かです。
またその反面、そうではない隊員の方も事実。そのため、元協力隊でり2年間活動にかかわる手当を支給されていた僕が「あぁだこうだ」という事は出来ません。
しかし海外に派遣されている際には、「本気で自分が支援すべき人たちに自分の出来る限りの事」をしてきたつもりです。それが現地の彼らに100%伝わったかどうかは正直分かりませんが、少しでも僕が派遣されたことにより彼らが(現地の方)より良くなる手助けになったことを願っています。
<エチオピア時代の選手達>
<カンボジアの選手達>

そして、この2年間の経験をいつか必ず日本に恩返し出来ればな。と考えています
青年海外協力隊について肯定的・否定的な意見を持つ方も世の中には多くいらっしゃいます。実際、批判的な意見を持つ方にお会いしたこともあります。しかし、僕個人としては協力隊として「凄く素敵な2年間を経験」出来たことは確かです。
「沢山の方に支えられ協力隊は活動が出来ている」という事実だけは忘れることなく、多くの世界中にいる協力隊員の方が「自分なりの活動」を行う事が出来る事を願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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それでは
YOSHI@