開発途上国と呼ばれる国で2年間生活を行いながら、その国の発展のサポートを行う青年海外協力隊。
そんな青年海外協力隊として、エチオピアとカンボジアで水泳指導を行っていた僕の経験・体験談をご紹介♪
今回は「カンボジア水泳隊員として行った最後の活動」についてお話します!
本記事の内容
- カンボジア水泳隊員として「最後の活動」とは一体?
- 「最後の活動」を終えての感想♪
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大学(びわこ成蹊スポーツ大学)卒業後 ▷ 教員として勤務 ▷ 青年海外協力隊、アイルランドへワーキングホリデーなど計3年半の海外生活を経験した後、地元沖縄にて水泳のインストラクターとして働きながらブログを運営しています。
原則同じ国で2年間の生活を行う青年海外協力隊の活動なのですが、僕の場合、1か国目に派遣されたエチオピアで活動が出来なくなり、任国変更と呼ばれる活動する国を変更する処置により活動を行うことになった派遣2か国目の国、カンボジア。
▽エチオピアからカンボジアへ任国変更(移動)を行った詳しい理由はコチラの記事をご覧ください。▲
カンボジアで活動できる期間が10か月間という短い期間の中で、「できる限りのことをやろう」と日々奮闘を行う中で、任期終了間際にカンボジア水泳隊員として最後に僕の活動拠点であったKampong Cham(コンポンチャム)という町で水泳のイベントを開催しました。今回は「カンボジア水泳隊員として最後の活動」についてお話します!
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1:カンボジア水泳隊員、大満足の「最後の活動」とは?
青年海外協力隊としてカンボジアに派遣され、首都プノンペンから約120kmほど離れた田舎町であるKampong Cham(コンポンチャム)で水泳指導を行っていた僕。
Kampong Cham(コンポンチャム)で水泳指導を始めた時から「Kampong Cham(コンポンチャム)の水泳選手達は水泳のことを楽しんでいるのか?好きなのか?」と疑問を感じる部分が多くありました。
その理由
日本のスポーツの環境とは異なりカンボジアでスポーツ競技を行う事で「お金が支給されたり」「食事・住まいを確保できたり」など「楽しむ」という部分だけではなく、「生きる手段」としてスポーツを行っている場合も少なくありません。
そしてその現状は、僕の活動場所であったコンポンチャムの水泳選手たちも同様、水泳を始めたきっかけは僕はほとんど聞くことはできませんでしたが、「大人に無理やりやらされた」という選手もいるのではないかと感じました。
「スポーツで生きるためのお金を稼ぐ」という部分では、その国のやり方や状況があるため変化を求めるわけではありませんが、せっかくスポーツに関わっているのであれば「そのスポーツの事を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたい」と感じたことがきっかけとなり、Kampong Cham(コンポンチャム)で最後に水泳イベントを開催することにしました。
水泳イベントの詳細
通常の水泳試合の様な形式で、「頑張って泳ぐ」
カンボジアでは水泳の大会がなかなか行えない状況があったため、選手たちの練習のモチベーションが高まらないという問題点もあり、彼らのモチベーションを高めるという意味でも限りなく通常の試合に近づけ、「頑張ることで得られる楽しさ(達成感など)」を感じて貰おうと考えました。
またこれまで1度も水泳大会に出場したことのない年齢の若い(キッズ)の子供たちにもイベント参加の機会を作ってあげることで、コンポンチャムの選手全員でイベント開催を行いました。
またこのイベントでは2チームに分かれてのチーム戦の様な制度も導入し、各自の試合結果がチームのポイントとして反映され、最終的にポイントの多いチームが優勝という日本の運動会的な要素も取り入れました。(以前、首都プノンペンの選手達を対象に行った水泳イベントを参考にさせていただきました。)
<チーム赤>
<チーム青>
※本来なら現地カンボジア人のコーチやスタッフの方などと一緒にイベントの準備を行いたかったのですが、今回はそこまで手が回らず...手伝ってもらえそうな部分のみ手伝ってもらい当日を迎えることとなりました。
<イベント当日の朝の様子>
<手作り横断幕>
<おこがましく、自分の名前を入れたイベントの名前にさせていただきました>
<折り紙で作ったメダル>
<チームを分けるためのワッペンも手作り(手縫い)>
手作り感満載ではありますが、青年海外協力隊らしいと言えばすごくらしい感じの最後の水泳イベントを行うことが出来ました。
2:気になる最後の水泳イベントの結果は?
水泳イベントの結果:大成功で終えることが出来ました!
成功の基準などはもちろんありません。しかしこのイベントに参加した選手はもちろん、現地人のコーチやスタッフなど全ての人から笑顔が見られたので、それだけで「企画してよかった」と感じることが出来ました。
またほぼすべての選手が自己ベストor自己ベストに迫る好タイムで泳ぐこともでき、水泳の結果としても凄く良いものとなりました。
このイベントは各自の結果がチームの結果に反映されるという事もあり、自分のチームの子が泳いでいる際にはチームのメンバーみんなで応援をしている姿などが凄く印象的で、いままでなかなか彼らから感じることのできなかった熱い瞬間を感じることもできました。
<自分のチームを応援している様子>
<必死に水泳を頑張る姿は素敵でした>
<水泳を通して見られたたくさんの笑顔>
白熱したチーム戦の結果:青チームの優勝
出場した選手全員が全力でイベントに参加してくれて、すごく白熱し盛り上がりました。1人1人の結果+チーム対抗リレーなどの結果から青チームが僅差(6点)で優勝しました。惜しくも2位だった赤チームもよく頑張りました!
<結果発表の瞬間>
<青も赤チームもよく頑張りました>
3:協力隊としての最後の活動を終えて…
エチオピアからカンボジアへ。多くの悩みや不安なども抱えながら走り続けてきた2年間の協力隊生活最後の活動となった今回の水泳イベント。準備等は大変でしたが「やってよかった。」と思える結果となったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
エチオピアから急遽移動を行うことになったカンボジアでの協力隊生活は決して楽だったわけではなく、「言葉の壁や文化の違い」「選手や現地人コーチとのモチベーションの違い」などたくさん悩みながら、何が正解なのかわからず手探りで試行錯誤で過ごした日々でした。
「難しい…」と感じることもたくさんありましたが、それ以上にたくさんの出会いや支えに恵まれたことで最後まで走り続けてこれたと感じています。そして、最後に指導していた選手・一緒に働いたコーチ達と笑顔でイベントを成功できたことはすごく感謝すべきことだと感じています。
決して豪華でしっかりとしたイベントでは無かったかもしれません。手作り感満載の小さな町で行われた小さなイベントであったかもしれませんが、僕自身、そして彼らにとっても「一生の思い出に残る瞬間」であったと感じます。そしてその思い出がいつの日も色あせることなく彼らの中で輝き続けてくれたらと協力隊として彼らのコーチとして心から感じます。
<一緒に水泳をしてくれて「ありがとう」>
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YOSHI@