青年海外協力隊の話

青年海外協力隊、水泳隊員。”任国変更”のワケとは一体?

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開発途上国と呼ばれる国で2年間生活を行いながら、その国の発展のサポートを行う青年海外協力隊

そんな青年海外協力隊として、エチオピアとカンボジアで水泳指導を行っていた僕の経験・体験談をご紹介♪今回は「任国変更(エチオピア⇒カンボジアへ移動)をおこなったのか?」についてお話します!

 

 

本記事の内容

  • 青年海外協力隊、水泳隊員。任国変更を行うまでの経緯
  • 実際、任国変更をしてみて感じたこと

 

 

 

✔ この記事を書いている人

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大学(びわこ成蹊スポーツ大学)卒業後 ▷ 教員として勤務 ▷ 青年海外協力隊、アイルランドへワーキングホリデーなど計3年半の海外生活を経験した後、地元沖縄にて水泳のインストラクターとして働きながらブログを運営しています。

 

 

 

青年海外協力隊は「原則2年間、同じ国で活動を行う」ことが通常です。しかし、様々な理由(治安・健康上など)から活動する国の変更がされる「任国変更」という処置も稀に起こります。そして僕自身も、エチオピアに赴任後カンボジアへ活動拠点を変更することになります。

 

僕の場合の任国変更は「通常よりもさらにレアケースと言える状況」でしたので、ほとんどの青年海外協力隊の方は起きる可能性がありませんが、僕の体験談をお話することで「僕自身の移動の理由が知れる」はもちろん「協力隊で活動されている方の参考」になるかもしれません。

 

 

 

 

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1:青年海外協力隊、水泳隊員。任国変更のワケとは??

任国変更とは?

青年海外協力隊に参加する際に任国と呼ばれる派遣される国での活動に支障をきたす状況(治安悪化・体調などの問題)が発生した場合に、JICA事務所の判断を踏まえ国を移動できる処置。

 

 

YOSHI@
夢や希望を抱き日本を出発した僕の青年海外協力隊生活。実際にエチオピアに到着してみると多くの問題があり、任国変更という決断までたどり着きました。

 

 

①:エチオピア国内の治安状況の悪化

僕が青年海外協力隊としてエチオピアに赴任した際(2016年)時点で、エチオピアの反政府運動が活発化

多くの場所で死者も発生するような大規模なデモが行われており、エチオピア政府としても非常事態宣言がを宣言するほど治安の状況が悪化していました。

 

 

エチオピア自体の治安の悪化の為、当初赴任が予定されていた場所も治安的な理由により当初予定されていた場所(配属先)への赴任が不可となりました。(安全第一の為仕方のない事)

 

 

②:新しい配属先での大きな問題

エチオピア国内での治安悪化が懸念されている中での赴任。首都アディスアベバで新しい活動先が決定し、水泳隊員としての活動を開始されますが、実際は水泳隊員の活動をスムーズに行えない状態がありました。

 

 

  • 施設内に併設されている水泳用プールは故障し、水が無い状態
    活動先からは「早急に使えるようにする」と伝えられたものの最後まで修理されることはありませんでした。
  • 活動先から離れたホテルの水泳用プールで代用するも、移動手段の確保・プール使用量の問題から練習頻度がほとんど確保が出来ない
    車で30分ほどかかる場所にプールがあったため、選手をプールまで運ぶ移動手段(車など)の確保が出来ず練習が中止になる事や、プール利用料を活動先が支払う事が出来ず練習日数がカットされる事態などが頻発し、月1,2回程度しか練習が行えないことがほとんどでした。(1カ月で練習が1度も無い月もありました。)

 

以上の様な問題が赴任当初から発生。

 

 

YOSHI@
このような状況の改善を図るため、JICAのスタッフさんと共に何度も活動先に訪問し管理者の方などと話し合いを重ねましたが、先方は「分かった」と言ってはくれるものの、現状が改善することはありませんでした。(途上国あるある)

 

 

2:現状を改善するために行ったこと

エチオピア赴任当初から問題ばかりが発生。

JICAスタッフと共に活動先へ訪問し話し合いを重ねても一向に改善する兆候が見られないことから「これから先、活動先と話し合いを重ねても何も変わらない」と感じた僕は自分の活動先での活動にフォーカスすることを止め、「活動先以外での施設で水泳隊員としての活動をサポートしてくれそうな場所」を探すことにします。

 

 

【活動①】:教育省や水泳連盟への訪問

「現状の改善」を求めJICAスタッフの方などと共に、エチオピアの教育省(スポーツ関連を管轄している)をはじめとする、スポーツに関する取り組みを管理している機関に、サポートのお願いなどをしてみるものの「サポートしますよ!」の言葉は聞けるものの、実際に行動をしてもらえることはありませんでした。

 

水泳連盟への訪問

エチオピアの水泳連盟にも1人で訪問。しかし、2016年当時リオオリンピックの際に発生した問題からエチオピアの水泳連盟は無期限の活動を自粛中。直接水泳連盟に足を運びましたがオフィスには誰一人おらず、話すら出来ない状況でした。

 

 

【活動②】:違う地域への連絡・訪問

僕の活動の拠点であった首都アディスアベバ内で、「新たな場所・活動を発見することに限界」を感じた僕はアディスアベバ以外の場所にまで視野を広げ、活動できる場所を探すことに。

 

補足

①:当時治安の影響から、JICAの規定によりエチオピア内で移動できる場所は数か所しかなく、その少ない選択肢の中から活動先探しを開始。

②:JICAの方の協力を得て新しい場所を探すのが通常ですが、それだと書類の作成やスタッフとの予定を合わせることなど倍に時間が掛かると判断し、自分自身(お金も自費)で行う。

 

 

エチオピアの国内状況・環境から「エチオピアの南部地域」に可能性が大きくあると見込んだ僕は、南部地域をメインに活動できる場所を探すことにしました。

南部地域を選んだ理由

エチオピアの南部地域は、大きな川や湖が点在し、比較的水源に恵まれている地域であるため。

 

 

活動先を探すアテも現地の知り合いなどもいないため、水泳プールがありそうなホテルに足を運び「プールはあるか?」「水泳をやっているか?」と聞き込みを行いながら、その時の現状を把握しつつ活動先を探しました。

しかし、結果としては「プールがあっても水泳をしている人がいない」という現状で、2年間という限られた期間では難しいと判断せざるを得ない状況でした。

 

 

エチオピアの北部地域

南部地域での大きな収穫が得られなかったため、エチオピア国内でも水源の確保が困難とされる北部地域にも、とりあえず連絡を取ってみることに。北部地域のスポーツ関連のオフィスに水泳の事を話してみると…

「生活する水源の確保も大変なのに、水泳なんかできるか!」と一刀両断されました。

 

 

YOSHI@
結局、いくつかの地域や機関に訪問・連絡をしてみるも、水泳の活動が行えそうな場所・機会を見つけることはできませんでした。

 

 

 

【活動③】:水泳を普及する活動

水泳の指導をするためにエチオピアに赴任したはずが、いつの間にか「水泳の活動が出来る場所を探すことに奮闘」していた僕。

多くの隊員さんからのアドバイスや、活動内容関係なく色々な隊員さんが活動する場所へ足を運ぶなかで「エチオピアで水泳を通して何かを伝える活動がしたい」と改めて感じたことから始めることにした普及活動

 

 

▽エチオピアで行った水泳普及活動についてはコチラの記事をご覧ください。▲

 

 

 


<普及活動の様子>

 

 

「水泳を絵本で伝える」を目的として普及活動を行い、沢山の子供達と関わりながら楽しく普及活動を行いました。

しかし、普及活動を通して水泳というものの存在を子供たちに伝えることはできたものの、実際に子供たちをプールに連れていくことは叶わず。「知識としてだけ水泳の存在を知らせる」ことになり、「これでいいのだろうか?」と自分自身に葛藤を感じる部分もありました。

 

 

YOSHI@
「水泳の在り方」についてこんなにも人生で考えたことが無かったため、凄く悩み苦んだ時間でした。しかし当時、泥臭くても「子供達に水泳の普及活動」が出来たことは僕の一生の思い出になっています。

 

 

3:水泳隊員としての大きな決断。

エチオピアに赴任後、まともな活動がほとんどできず問題だらけだった僕の協力隊生活。

「考えつくアイディア」を試してみたものの、なかなか先へ繋がるような出会いには巡り合えず。そして、現地エチオピアで「現在の段階では水泳隊員として出来ることはない」と判断した僕は、JICA事務所へその思いを伝えました。

この時点ですでにエチオピアでの生活は約1年経過しており、2年という限られた期間の中で変化を起こすにはこのタイミングが”ラストチャンス”でした。

 

 

エチオピアで発生した様々な問題は「僕1人の努力だけではどうしようもない」問題ばかりで、今すぐにどうすることもできない事や、「僕なりにできること」を探しながら活動を続けていたことをJICA事務所の方も認識していたことから「大きな決断の選択肢」を頂くことになりました。その内容が…

 

 

「水泳というものにこだわるかどうか?」という選択

 

 

選択肢①

エチオピアでの「水泳指導」はJICA事務所的にも困難であると認識されたため、水泳隊員としての肩書を捨て小学校等の学校やスポーツ関連施設などで、水泳以外のスポーツの指導を行う活動。

エチオピアで残りの期間を過ごすことが可能。

 

選択肢②

水泳隊員として協力隊に参加している以上、水泳隊員として水泳を指導することにこだわって活動をする。

当時のエチオピアでは不可能と判断され、国を移動する(任国変更)

以上の2択を迫られることになりました。

 

 

 

悩んだ末、出した答えは「水泳」にこだわるという結論

「水泳を通して何かがしたい」と感じて参加した青年海外協力隊。すごくシンプルな理由ではありますが、そこが僕の協力隊参加への軸の部分であったため、状況がどうであれ「水泳隊員として最後まで活動をしていきたい」と感じたことがこの結論を出した大きな理由です。

 

 

YOSHI@
すごく決断に悩んだ選択・決断ではありましたが「やらない後悔をするよりはマシだ」という思いもあり、エチオピアを離れる事を決めました。

 

 

4:任国変更という「大きな決断」から学んだこと

青年海外協力隊として、夢や希望を抱き日本を離れエチオピアに赴任をしたものの、多くの問題でなかなか活動をすることができす、最終的には「任国変更(国の移動)」という決断にまで至った僕の協力隊生活。

 

 

YOSHI@
問題の発生が当たり前である青年海外協力隊。

多くの隊員さんが様々な理由で任国変更を行ってきたようですが、僕のような理由で任国変更をする方はこれまでおらず、すごくレアケースだそうです。

 

 

 

エチオピアでの発生した問題を通して、「水泳を指導することよりも、水泳を出来る場所を探すこと」に必死になることなどから「なんで自分だけこんなに活動が出来ないんだ?」とネガティブな感情になったり、順調に活動が出来ている他の隊員さんをうらやましく思ったり、時には嫉妬心の様な気持ちも抱くことも正直ありました。

 

エチオピアという国のことが嫌いになったわけでもなく、「もっとエチオピアで出来る事があったのでは?」と考えることもありました。
しかし当時、エチオピアの水泳隊員として僕が考えつくアイディアはほぼすべて試したつもりで、「これだけやってダメならしょうがない。」と言えるレベルの活動をエチオピアで行いました。

 

 

約1年間生活をしていたエチオピアを離れ、地域も文化もすべてが異なる国カンボジアへ移動すると決定し、「エチオピアから去ることを後で後悔するのでは?」と考えることも何度もありました。
しかし、「自分の決断に責任を持つ」と心に決め任国変更という大きな決断が出来たことに、今では大きな誇りを持っています。

 

 

エチオピアとは言語も生活も人間関係・文化など全て異なるカンボジアでの新しい生活。もちろん問題も悩みもたくさんありましたが、カンボジアで出会ったたくさんの人に助けてもらい充実した日々を過ごすことが出来たと感じます。


<カンボジアの選手たち>

 

 

YOSHI@
なにより「単純に水泳に関われている」という事実に「感謝の気持ち」と「幸せ」を感じることのできた時間でした。

 

 

 

任国変更という機会を通して、他の隊員さんが経験できない体験・経験(アフリカとアジアでの生活)や(活動のない生活とある生活)が青年海外協力隊として与えられた2年間という時間の中で出来、結果的に青年海外協力隊として凄く贅沢な時間を頂いたなとも感じています。

 

 

YOSHI@
そう感じることが出来るのも、JICA事務所の方や多くの隊員さん・現地の方などに支えていただいたおかげです。「ありがとうございます」と感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

苦しい・辛いことが起こったとしても「その時で自分が出来る事をやることが次のステップへ繋がる事」をこの任国変更の経験から得られました。そして、「沢山の出会い」「笑顔であふれる時間」を過ごすことが出来たことも本当に感謝すべきこと。

沢山の問題がありましたが、最終的に「これでよかったんだ」と思えた協力隊生活を送れた事に満足で、これからも「ずっと大切にしたい思い出」となりました。

 

 

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それでは
YOSHI@

 

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