東アフリカに位置する国、エチオピア。
エチオピアには他の国とは違った文化・歴史などが多く残されていて、すごく個性的であり魅力的な国です。
そんな超個性的な国、エチオピアのクリスマスにあたる「ガンナ」と呼ばれるイベントについてご紹介します。なんとエチオピアのクリスマスは1月7日に行われ、通常のクリスマスとは日付けが大きく異なります。その理由等もお話していきます。
✓本記事の信頼性
本記事を書いている僕はブログ暦5年。青年海外協力隊への参加をきっかけにブログを始め、現在では約300記事ほど作成しました。僕の経験が誰かのお役に立つことを目標にこのブログを運営しています。
Contents
1月7日に行われる「ガンナ」は超個性的だった件
エチオピアのクリスマスにあたるイベント「ガンナ」についてお話をしていきます。
エチオピアのクリスマスが1月7日の理由
エチオピア独自の暦の関係で1月7日がクリスマスになる
エチオピアのクリスマスにあたる「ガンナ」と呼ばれるイベントですが、通常の12月25日ではなくて、1月7日にあたる日に行われます。
その理由として、エチオピアでは私たちが日常的に利用している暦ではなく、エチオピア独自で利用されているエチオピアカレンダーの存在があります。
このエチオピアカレンダーの始まりが、通常の暦の9月11日からとなっていること・1月の日数がすべて30日で揃えられていることから、通常のクリスマスの日とズレが生じています。
\ エチオピアカレンダーについて気になる方はコチラ /
ひたすらインジェラを食べまくる日
「ガンナ」で行うことは、ひたすらインジェラを食べること
エチオピアはキリスト教がメインの国ですが、オーソドックスと呼ばれる種類のキリスト教となっており、通常私たちがイメージするキリスト教とは内容が違うようです。
そのため、エチオピアのクリスマスにはクリスマスツリーやローストチキンなどのTHEクリスマスといえるものの存在はほぼありません。
「ガンナ」の日に行われることは基本的に家族・友達などと時間を一緒に過ごしつつ、主食であるインジェラをこれでもかというほど食べる日となっています。(宗教の信仰が強い方は、教会などでお祈りをしたりなどの神的行事も行われています。)
- エチオピアの主食インジェラ -
ガンナなどのイベント時にはインジェラのメニューがすごく豪華になります。エチオピアで高級食材にあたる鶏肉やヤギ・羊などが使われたものが登場します。エチオピア人的にはこのイベント時の豪華料理が楽しみの1つといえます。
\ エチオピアの国民食インジェラについてはコチラ /
ガンナの時期には街に動物の声が鳴り響く
エチオピアではイベント時期になると、街の市場などで動物(鶏・ヤギなど)を求める方の姿が急増します。(価格のほうも通常よりお高めになります。)
1頭買いをされる方がほとんどなので、ガンナなどの時期になると、生きた動物たちを各家庭へ連れて帰る人々の姿をよく見かけます。
ガンナ当日の朝は動物の解体ショーが行われる
ガンナ当日の朝は、この日の豪華インジェラを作るため購入された動物たちが解体されていきます。それは各家庭で行われているため、街中には動物たちのなんとも切ない鳴き声(悲鳴)が響き渡ります。
ガンナ終了後は、街中にその残骸が残される
動物の亡骸が放置されている
ガンナ終了時に街中を歩くと、午前中に解体された動物たちの骨や皮などが道路に捨てられています。数時間前までは、元気に生きてたんだろうな。と思われる動物の亡骸が放置されている光景は、絶対に日本では見られないなと感じます。(日本だと事件になりそう…。)
- 動物の骨が放置されている様子 -
エチオピア・クリスマス「ガンナ」体験記
実際に、筆者がエチオピア滞在中に体験したエチオピア・クリスマス「ガンナ」についてご紹介します。
動物さん達との出会い、そして別れ
筆者がエチオピア滞在中に生活していた家でのこと。(筆者は、エチオピア人家庭の敷地内にある小さな家に住んでいました。)
翌日が「ガンナ」である日の夜、家に帰宅すると敷地内には1頭の羊さんと2羽のニワトリさんの姿が…
- 家で初対面の羊さん -
次の日料理にされてしまうのか。と思うと複雑な気持ちでしたが、とりあえず筆者の家の前にポツンと居たので、少しコミュニケーションをとり写真をパシャリ。
翌日の朝家の敷地にはどこから来たのか?謎の男性が登場し、羊さんを捕獲。羊さん必死の抵抗を行うも、謎の男性には敵わず手足を拘束されてつるし上げられる。(この時点で羊さんの悲しそうな声が庭に響き渡る)
- 実際の様子 -
補足
エチオピアでは、動物を絞める際には「男性が行わなければならない」という決まりがあるようです。そのため、筆者の住む家のエチオピア人は女性のみがくらしていたので、どこかから動物を捌く方を呼んだようです。
その後は、慣れた手つきで首の動脈をサクッとカットし、血抜きが行われ完全に羊さんをご臨終にさせた後、皮を剥いだりしていき、見る見るうちにお肉へと変化していきました。
- 羊が肉へと変わっていく瞬間 -
- ニワトリさんも同じく鶏肉へと姿を変えました -
日本で生きていて、動物を絞める瞬間に立ち会うことなどほぼ無いのが普通である一方。そうでないエチオピアの環境を目の当たりにして、エチオピア人の逞しさを感じつつ 普段見ることのない光景をしっかりと見学させていただきました。(新たな体験でした。)
人生で一番おいしいインジェラをいただいた瞬間
早朝から動物たちが捌かれてお肉になる瞬間を見学後、筆者宅に住むエチオピア人のお母さんたちが捌かれた動物さん達をせっせっと料理をすること約2時間…。インジェラになった動物さん達とご対面。
普段一緒にご飯等を食べることはほとんどなかったのですが、この時はエチオピア人のご家庭にご邪魔して、出来立てのインジェラを一緒にいただきました。
- 羊の肉を使った料理(ゴーマン・バ・スガ) -
- ニワトリが使われた料理(ドロ・ワット) -
単純にエチオピアのお母さんの料理が上手であることもあるかと思いますが、生きとし生けるものが料理へと変わる過程を最初から見学したということもあり、普段の食事よりも「感謝」というものを強く感じ食事をすることができました。
エチオピアのクリスマス「ガンナ」を体験して
今回は1月7日に行われる、エチオピアのクリスマスイベント「ガンナ」についてご紹介させていただきました。
私たちがイメージするクリスマスとは全く異なるものではありますが、エチオピアの文化を強く感じることができました。
日付けが違うことはもちろん、エチオピア人の家族と食卓を囲んだり、だらだらとテレビを見ながら会話をしたりなど、すごくいい経験となりました。(よりエチオピアについて深く知ることができたと感じます。)
日本では、「カップルの日」という印象の強いクリスマスですが、エチオピアでは「家族と過ごす日」という意味合いが強いようです。そんなエチオピアの文化も違う良さがあり素敵な文化だなと感じました。
この記事を読んで、エチオピアの文化について魅力について少しでも感じていただけたら嬉しいです。
-----Please check it ------
僕のInstagramでは、これまでの旅先での写真を公開しています。ブログの記事には載せていない写真なども多く投稿されていますので、ご覧いただけたら嬉しいです!またフォローも大歓迎です!
この投稿をInstagramで見る
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が『面白かったな』『役に立ったな』と思ったていただけたら嬉しいです。
それでは
YOSHI@