任国変更というものが気になる協力隊員の方はいませんか?
発展途上国と呼ばれる国で2年間ボランティア活動を行い、その国の発展の支援を目的とする青年海外協力隊(JICAボランティア)。日本政府が行っている活動(ODA)ということで、一度は耳にしたことがあるという方も多いボランティアの一つかと思います。
そんな青年海外協力隊ではありますが、「自分が活動する国を途中で変更することはできるの?」と思われている方も多いかもしれません。
そこで今回は「自分の活動する国を変える任国変更」をテーマに、筆者自身が経験をお話します!
任国変更について興味がある方にとって有益な情報になること間違いなしですので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
✔ 本記事の信頼性
本記事を書いている僕はブログ暦5年。青年海外協力隊への参加をきっかけにブログを始め、現在では約300記事ほど作成しました。僕の経験が誰かのお役に立つことを目標にこのブログを運営しています。
Contents
任国変更を決断。その理由とは一体?
青年海外協力隊として活動する国(任国)を途中で変更する任国変更について詳しく解説していきます。
自分の活動する国を変更する任国変更
何かしらの理由が無ければ簡単にはできない任国変更
青年海外協力隊は、原則2年間派遣された国を変えることなく活動を行っていきます。しかし、活動している国の治安や環境の状況の変化などから、活動する国を変える任国変更というものが稀に起こります。
この任国変更というものは世界中に多くいる協力隊員の中で経験する方はほとんどいない。と言っていいほど、よっぽどの理由が無ければ簡単に行うことはできません。
筆者も任国変更を経験
筆者の場合はレアケースでの任国変更を経験
青年海外協力隊の水泳隊員として、アフリカのエチオピアに派遣された筆者。しかし、当時のエチオピアが「スムーズに活動を行える環境ではない」状況が続き、結果的には活動が始まり約1年ほどで、カンボジアへの任国変更が決定しました。
\エチオピアでの活動の様子はコチラからご覧ください/
筆者が任国変更を行うまでの経緯
筆者がエチオピアからカンボジアへ任国変更を行うことになった経緯について詳しく解説していきます。
エチオピア赴任前に発生した問題
エチオピアに赴任前から問題が発生していた
筆者がエチオピアへ派遣(2016年)される少し前からエチオピアの反政府運動が活発化。エチオピア全土で大規模なデモが起こり死者も多く発生する事態となり、「エチオピア政府は非常事態宣言がを宣言」するほど治安の状況が悪化。その影響もあり、筆者が当初活動する予定だった場所(地方都市)への派遣が見送りになり、新たな場所(首都)に赴任と同時に決定されました。
活動に関する大きな問題
途上国ならではの大きな問題が発生。活動をスムーズに行えず
エチオピアの治安状況の悪化から元々の活動先の変更はありましたが、無事エチオピアに赴任し活動先も首都のアディスアベバのスポーツ施設に決まり活動を行っていくはずだったのですが、その施設に併設されている水泳プールが故障していることが判明。プールには一切水が張られていない状況で活動が行えず。
故障し使えないプール
練習を行うエチオピアの選手達
活動先のプールを利用できないことから、そこで練習する選手たちは活動先から少し離れたホテル内にあるプールでの練習を行っていましたが、移動手段の確保やプール使用料(予算)の問題から、多くて月に2~3回の練習しか行われず、協力隊の活動としては不十分な状態が長く続きました。
状況の改善のために行動を起こすも...。
JICAや配属先の方と何度も話し合いを重ねるが「何も変わらず」
エチオピアに派遣され、なかなか思うように活動が行われない状況を少しでも変えようと、JICAのスタッフへの相談、活動先の方へ状況の改善や変化を求め何度も話し合いを重ねましたが結果的には「何も変わらず」
良くなるように努力すると口頭ではいうものの、変えようとする行動が全く見られない状況を多く、「何も変わらない」というよりも「何も変えようとしない」という印象を筆者は配属先に感じました。そのような状況から配属先に見切りをつけて「自分自身でエチオピアで水泳隊員としてできる活動を探す」ことにフォーカスを置くことにしました。
活動先への変化に期待することを諦め「自分自身で活動ができる場所探し」を始め、多くのスポーツ機関(水泳連盟などを含む)へ訪問や連絡を行い、現状の説明や水泳の普及や指導を行えるチャンスを作ろうと思いましたが...結果的にはそれもうまくはいかず。(詳しい内容は以下の記事をご覧下さい)
\筆者のエチオピアでの活動はコチラからご覧ください/
水泳隊員としての大きな決断
水泳隊員として水泳にこだわる決断の結果が「任国変更」
エチオピアに赴任しまともな活動ができないまま時間が経過していき、JICA事務所の方など協力や自分自身でも色々アイディアを出しながら活動を試したものの次に繋がる結果は得られず。2年という限られた中で「エチオピアで水泳隊員としてできることはないのでは?」と考えJICA事務所へ相談をしました。
エチオピアでの問題は「協力隊一人の力ではどうにもならない問題」ばかりで、変化にはすごく時間が必要である問題が多く、その事態をJICA事務所の方も理解してください最終的には「水泳指導を諦めて、エチオピア内の学校などで体育等のスポーツ指導を行う」もしくは「エチオピアを離れ水泳指導ができる国へ移動する」という2つの選択肢をいただきました。
「任国変更」を行うということに対するリスクも多くありましたが(次へ行く国への選択は不可・言語などの問題なども考えられるなど)今の状況を少しでも変えたいという思いから「任国変更」の決断をさせていただきました。
任国変更という「大きな決断」から学んだこと
今回は「自分の活動する国を変える任国変更」をテーマにお話ししました。
夢や希望を持ち協力隊に参加したものの、いろいろな問題やアクシデントからスムーズに活動のできない状況が続きすごく辛い時間が多かった筆者の協力隊生活。最終的には「任国変更」を決断し国を変えることとなりました。
「問題の発生は当たりまえ」な協力隊ではありますが、ここまで問題等が重なったり状況が難しいのも珍しいようで、このようなケースで任国変更を行う隊員はこれまでおらず筆者が初のケースであったようです。
そんな珍しい状況に出くし、活動自体もすごく辛いことが多かったのですがこの「任国変更」に関することについて考えたとき最終的に「水泳にこだわりたい」と強く思ったこと、「自分って水泳が好きなんだな」と感じたことはこの大きな決断から感じたことだと筆者は思っています。
本当にたくさんの方に感謝の気持ちでいっぱいです。
現在協力隊で世界中で活動されている隊員さんには、少しでも充実した協力隊生活を送ってほしいという思いもあり今回「任国変更」の体験談をお話させていただきましたが、これは最終的なものであるということを理解していただきたいです。任国変更というものはあくまで最終的な選択肢として考えてもらえたらと思います。
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YOSHI@