アフリカで一番高い山 キリマンジャロに登ってみた!

青年海外協力隊の話

こんにちは。YOSHI@です!

 

今回はエチオピア隊員時代のお話、とは言ってもエチオピアの事では無く、任国外旅行で行ったタンザニアのお話”第2弾”です。

※第1弾は、タンザニアの楽園ザンジバル島について紹介しました。ご興味がある方ご覧ください。

前回、第1弾でザンジバル島を満喫しました!というお話をさせて頂きましたが、僕がタンザニアに旅行に行ったのには2つの目的がありました。

1つ目がザンジバル島へ行く事

そして2つ目が アフリカで一番高い山 キリマンジャロに登ることでした。なんと!皆さん一度はTV等で聞いたことがあるかも知れないキリマンジャロという山、実は世界の名だたる高い山の中でも素人でも登ることが出来る山の一つなのです。因みに標高5,890mと言われていて、日本代表 富士山(3,776m)を余裕で超える高さとなっています。

そんな高い山 キリマンジェロ登山に挑戦することに・・・ただ僕富士山すら登った無いんですが(笑)今までで登山で一番高い山は滋賀県にあります 武奈ヶ岳(1,214m)の登山のみ!そんな登山ど素人が挑戦した、登山をご紹介したいと思います。

 

1.キリマンジャロに登ろうとしたきっかけ

日本で一番高い山 富士山すら登ったことのない僕がなぜキリマンジャロに挑戦しようと思ったのか・・・ 単純に”登ってみたかったから” という事とエチオピア隊員で ”登ってみたくない?” となり登る事となりました。登山をされている方からすると「山をなめるな!」と一喝されてもおかしくない薄ーい理由でしたが、日本に居てはなかなかタンザニアにすら行く事も難しいので、距離が近い今がチャンスだという事で登る事を決意しました!

 

2.実際登る際どんな準備が必要なのか?

軽いノリで登山を決意した僕を含むエチオピア隊員の6人でしたが、キリマンジャロ登山をするにあたって、いくつか準備が必要なのでそちらを共有していきたいと思います。

とはいったものの準備も凄く沢山あるわけでは無く、大きく2つの準備が必要です。

●VISA

キリマンジャロに登る時だけではなく、ザンジバル島などタンザニアに入国する際にはVISAが必要となります。アライバルVISA(現地で調達)も出来るようですが、僕たち協力隊員は公用パスポート(オフィシャルパスポート)を利用している為、アライバルVISAが取得できないとか…というわけでエチオピアの在タンザニア大使館でVISAを前もって取得してタンザニアに入国しました。

因みに公用パスポートを持っているとVISA取得に関わる費用がかからない事がほとんどで、普通パスポートならVISA取得に$50程度かかるらしいのですが、無料でVISAを取得することが出来ました。(事前の申請とかは少しめんどくさかったですが)

もしも、タンザニアへ旅行を考えていらしゃる方は、事前に日本の在タンザニア大使館などに問合せしてみると良いかと思います。

●ガイドの申請

キリマンジャロに登る方にはガイドの確保が必須となっていますので、ガイドの申請を行いました。まずなぜガイドが必要なのか?という事を簡単に説明させて頂くと、”どう登っていいか分からない” という事と ガイドを確保する=ポーター(荷物を運んでくれる人)やその他スタッフ(料理作る人など)を確保することとなります。

キリマンジャロ登山に掛かる日数は早いコースで4泊5日、つまり山で寝泊まりを数日しなければいけません。その間の食料を始めとするその他必要品を運んでくれたり、料理を作ってくれたりしてくれる人の確保も必須となります。その為、素人でも登れる山だからと言って、散歩の様な感覚では登れません!

インターネットで「キリマンジャロ」「ガイド」などとキーワード検索して頂くと分かるのですが、ガイドをしている会社は凄い数あります。そしてコース(日数、登山ルート)や値段の選択肢も沢山あります。おそらく日本からもツアー等を出しているかと思います。ただ、比較してみると日本の仲介会社を通すと凄く費用がかかります。ただ、日本語が通じるという面などの安心という面では心強いかと思います。ただ、僕らの場合は数あるガイド会社を吟味し一つのタンザニアで経営している会社を選択しました。

日程としては5泊6日で、マラングルートと呼ばれる比較的初心者向けのルート(山小屋が各ポイントにある)を選択しました。

気になる費用ですが、一番安いプランが日本円で13万円程度でした。ただ、含まれる内容に不安があったため、2番目に安いプラン 日本円で15万円程度のプランを選ぶこととなりました。

15万円というと凄く高いという印象を持たれるかもしれませんが、この15万円にはガイド料などは勿論のこと、キリマンジャロへの入山料を始め、6日間必要となる食費やその他掛かる経費なども含まれていました。(登山前後のホテル代なども込み)なので、妥当なのかな?という気がします。

ただ、探せばもう少し安い会社やプランもあるかと思います。また逆に言うともっと高いプラン(20万、30万円)をありました。高いプランについてはお金ということ以外特に問題はないと思いますが、安すぎるものに対しては「本当に大丈夫なのか?」とか感じてしまいますし、せっかく登るなら安全にいい思い出として残したいという思いがあったため、出せる費用の限界を選択しました。お金を出せば良いとも限らないのですが、その辺は自身で調べてもらい会社とやり取りをしながらガイド会社を決めて頂ければと思います。

●その他準備が必要なもの

基本的にはVISAとガイド会社を決めて貰えば、キリマンジャロ登山の準備はOKです。その他 ”登山用具とかどうするの?” と疑問に思った方もいらっしゃるかと思いますが、実はほとんどのガイド会社でレンタルが可能です。もしくは選択したプランによっては登山用具のすべてが含まれていることもあり、基本的には登山の為に用品等を購入などしなくても大丈夫です。本当に自分自身の物を使いたいものだけを持っていけばいいのです。その為、僕もトレッキングシューズや簡単な防寒着やレインコートだけは持っていきましたが、その他必要な用品は現地でレンタルしました。費用としては15アイテム程度レンタルしましたが、登山全日程で1万円もしない程度の費用で済みました。(レンタル会社による)

<必要な道具をガイド会社にて調達中>

それ以外で準備してて頂きたいのが、最後にガイドさんなどスタッフに渡すチップです。日本にはチップ文化がないのでややこしく感じてしまうのですが、15万円のプランを選んだからと言ってチップは別だったりします(チップも最初から含まれているプランもあるようです)なので、役職(ガイド・ポーター・コック)によって相場があるのですが、それを渡してあげる必要がありました。ただ、あくまでチップなので必ずしも相場相当を上げる必要は無いかと思いますが(揉める可能性あり)、スタッフさんの頑張りを見てあげてそれ相当のチップを渡せるようにお金を用意しておくことをお勧めします。

 

3.実際登ってみた

事前に準備を済ませ、いよいよキリマンジャロ登山スタートしました!

<スタート地点>

登山の日程としては一日1000m程度を4日かけて登っていくという感じでした。途中の4000m付近では1日標高に慣れる為に順応日などもあり、比較的ゆったりと登山を行いました。

●スタート(1879m)から4700m付近までの様子

登山スタートして最初のポイントまでの道のりは比較的緩やかで、森の中をハイキングする様な感じでした。

<こんな感じで森の中をひたすら歩き続けます>

<途中川なんかもあったりして、癒されました>

スタートすること4時間ほどで、最初のポイントに到着しました!

<最初の山小屋(ポイント)に到着>

<標高2,720mまだまだ元気!>

 

2日目朝日を浴び、スタート

<気持ちの良い朝>

<2日目スタート>

2日目も昨日と同様、そこまで険しい道のりでは無く平たんな道を歩いていくような感じでした。ただ、山の気候は変わりやすいと良く聞くように凄い晴れていて暑いと思えば、急に霧が発生し寒くなったりとどんどん変わる気温の変化に対応しながら進んでいくため、4時間ほどの移動なのですが、結構疲れました。

<平坦な道のりをひたすら歩く>

<凄い奥に見えるゴール>

<急に発生する霧>

 

<進み続けると見える良い景色:植物の背が低くなる>

<無事2日目のポイント(3,720m)到着>

到着後は、コーヒーなどを飲みながらゆったりとしながら、標高3,720mの世界を楽しみました(この時点で富士山の頂上程の標高)

<標高3,700mの世界:雲が下>

<夕焼けの景色:幻想的でした>

 

3日目:3日目は標高に慣れる(順応日)という事で、一度上には登るのですがある程度の高さまで登ったら、一度標高を下げ(3日目のスタート地点に戻り)体を高い標高に慣れさせるという事をしました。

<3日目スタート>

<ひたすら歩きます:大分植物が減ってきました>

歩くこと2時間程度・・・

<目的地ゼブラロックと呼ばれる場所に到着>

そこで、休憩とその日誕生日だった隊員さんのサプライズ誕生日パーティーをしました。(ただ歌を歌っただけですが(笑))

<サプライズ喜んでもらえてよかった>

その後はまたスタート地点に戻りました。その途中で・・・どんどん近づいてきたゴール地点を見ながら、皆で記念撮影!

<だいぶ近くまで見えてきたゴール>

<個人的に凄く良い写真>

山小屋に戻った後は、ゆったりと過ごしました。

 

※意外と登山中の食事は美味しかったのでここで少しだけ紹介していきます。

登山中のパワーの源は食事のみです!なので、沢山食べろとスタッフさんから言われます。そして、沢山食べられるよう工夫もされているような感じがしました。基本的には炭水化物がメインとなるのですが、飽きないように揚げ物が出てきたりなど毎食メニューは違いました。そして、気温が低くなるので体温を上げる為スープが毎食ついてきました。このスープが凄く美味しくて、毎食楽しみでした。

<こんな感じでバラエティー豊かなメニューでした>

 

4日目:4日目は4700mまで登っていきました。標高が5000mに近づくとこれまでの景色とは全く違い、植物がほとんど生えていなかったり、一歩一歩が重く空気の薄さを感じました。生命が活きるには難しい場所だな。とか思いながら少しづつ長い道のりを進んでいきました。

<4日目スタート>

<ひたすら長い道を進んでいく>

<休憩中の様子:まだ元気そう>

でもある程度の標高を超えると・・・

<だんだん植物がなくなり、岩と砂ばかりの世界に>

<歩いても歩いても終わらない道のり>

これまでの疲れと、高山病の症状の様なものが出てきて来る人もいてみんなで励まし合いながら歩き続けました。

<気温もどんどん変化していく>

<みんなで支え合って前に進みました>

そして、ひたすら歩き続ける事5,6時間 無事4700m地点にあるポイントに辿り着きました。

<4720mポイント地点>

到着後は、直ぐに明日の頂上アタックに向け休憩・就寝をしました。ただ、周りには高山病の症状が出てきていて、体調が悪そうな人が多くいたり下山を勧められる方などもいて、登山の過酷さを実感させられました。(僕はおかげさまでまだ大丈夫でした)ただ、空気が薄いせいかなかなか寝付けず・・・頂上アッタクの時間を迎えてしまいました。

<4700mの山小屋での食事中の様子:大分疲れた表情>

 

●運命の頂上アタック(5890m)

4日間、一歩一歩進み続けていよいよ頂上にアタックするだけとなりました。幸いなことに一緒に挑戦したメンバー全員ここまで脱落することも無く、頂上に挑戦することが出来ました。

しかし・・・キリマンジャロ登山はこの頂上アタックが登山の本番でした。

これまで、頑張って進んできましたがそんなに急な斜面があるわけでもなく、歩きにくい道があるわけでもなく、ひたすら平坦な道を進んでいくような感じでしたが、頂上へアッタクが始まると、急に傾斜が急になり、足場も砂(しかも滑りやすい)の道になり足を取られるため、一歩一歩集中して進む必要がありました。これまでの疲れや、標高が高く空気も薄い事もあり、一歩が小さくなかなか前に進めない。登山って過酷だなと身をもって体験しました。

頂上アタックは、日が変わった夜12時、何も見えない暗闇の中をヘッドライトを灯してスタートしました。何も見えない傾斜の急な暗闇を進み続ける事5時間・・・

<いつの間にかこんなに高い位置に来ていて、周りは凄い景色になっていました>

<後ろを振り返るとこの傾斜>

<ひたすら登り続け>

ようやく頂上到達!なのですが、キリマンジャロにはピークポイントという場所があり、5685m地点でも登山達成でもいいのですが、5890m地点までも行く事が出来ます!ということで、”やったー” という気持ちを一回出したのですが、5890m地点へ向かう事に・・・

<5680mの頂上ポイント>

たった、200m程なのですが、一歩がほんとに小さく重い。結局1時間ほど掛かり

遂に・・・

<ピークポイント(5890m)に到着しました>

見事、挑戦した全6人無事に頂上まで登ることが出来ました。

頂上から見える景色は、なんだか不思議で自分が今どこにいるのか分からなくなるような感覚もありました。(空気が薄いから思考回路停止していたのかもしれないです。。。)

<頂上から見える景色>

空気が薄く、寒いし、疲れたし、帰りたいというネガティブな感情が強くありましたが、頂上から見えた景色の事は一生忘れないと思います。

 

4. 頂上へゴールしても続く登山

無事、頂上に到着し”ホッ”としたのですが、登山って頂上に着いたらゴールじゃないんです! 山を下りないといけないのです(笑) 当たり前のことなのですが、その事が頭からすっかり抜けていました。そんなわけで6時間かけて登り、頂上にはわずか15分程度しか滞在できず(空気の関係などで)またその道を引き返しました。

登る時よりも下りるときはテンポよく進むことが出来ますが、疲れはピークな為、膝はガクガクで誰か下まで運んでくれと心の中で強く思いながら下山しました。

結局、5890mからまた6時間ほどかけて3700mの地点まで下山しました。

<来た道をひたすら引き返す>

3700地点到着後は、疲れがだいぶ溜まっていて食事をさっと済ませ、直ぐに就寝でした。

 

最終日:出発前にスタッフさんから登山良く頑張りましたという意味を込め、現地の歌(スワヒリ語の歌)とダンスをみんなで踊りアフリカを味わいながら最終日をスタートしました!

<スタッフさんからのスピーチ>

<記念撮影:6人の為にこんなにスタッフさんがサポートしてくれました>

 

そして、またひたすら登ってきた道を下り、数日前「こんなこと考えながら登ってたなー」とか「ここがきつかったなー」とかこの登山の事を振り返りながら山を下り、無事6人全員登山を成功させることが出来ました!

<無事全員下山>

このキリマンジャロ登山中に2人誕生日がいたので、その2人の為にサプライズケーキが登場するなど、アフリカ人の優しさを改めて感じる事も出来ました。

<雑だけど心がこもっているケーキ>

<誕生日の2人:サプライズに涙>

<アフリカ恒例、食べさせ合う時間>

5泊6日の時間でしたが、凄く長い時間が経ったんじゃないかと思うぐらい濃い時間が過ごせました。挑戦した6人全員が登頂出来、無事下山できたことは勿論、凄く優しいスタッフさんにも恵まれ、キリマンジャロ登山をいい思い出としてすることが出来ました!

本当にサポートしてくれたスタッフのみなさんありがとうございました。

 

下山後は・・・ホテルに戻り

<登山成功祝賀会を行いました>

 

5.キリマンジャロ登ってみて

キリマンジャロ登山を終えてみての感想「登ってよかった」と感じています!ただ、もう一回登るか?と聞かれたら「嫌!」と答えると思います。

ほぼ初めての登山が5890mのアフリカ最高峰のキリマンジャロ。5泊6日もかけて山を登るなんて経験なかなか出来ない事だと感じます。一歩一歩前に進み続け、頂上に着いた時の達成感は凄くいいものでしたが、”ここまでしんどいことしなくても” と感じてしまった僕は絶対に登山家にはなれないと思います(笑)

しかし、頑張って一歩一歩進み続ければ必ずゴールって見えてくるんだな。と強く感じました。今回は山登りでしたが、色々なことに繋がるのでは?と個人的に思っています。難しいなと思われることでも、諦めず進み続けていればいつかきっとゴールにたどり着けると今回の登山を通して僕が得た気持ちです。

その面では、キリマンジャロ挑戦してよかったと感じています。

そして、もう一つ「嫌!」と思った出来事は・・・

5泊6日お風呂に入れない事。人生で1週間近くお風呂に入らなかった経験は初めてでした(笑)(これもいい経験?)登山中、お湯を桶一杯貰う事が出来ましたが、せいぜい足を洗うか、顔を洗う程度… もし、髪の毛や体が洗いたかったた冷水を浴びるしかありませんでした。(ただ気温10以下の状況)頑張って気合を入れて水浴びをする人もいもしたが、僕は我慢という選択肢を選びました。毎日数時間と歩き汗も結構かいてる中、お風呂に入れないのは結構大変でした。(登山では当たり前なのですが)

<足を洗っています>

<気合を入れてのシャンプー>

登山中にはいろいろ経験出来ましたが、全てがやっぱりいい思い出です!

結論:キリマンジャロ登山挑戦してよかった!

 

 

今回は、「アフリカ最高峰キリマンジャロ」をテーマにお話しさせて頂きました。結構長文で、読むのも大変だったかも知れませんが、最後までお付き合いありがとうございました。

 

それでは、

YOSHI@

 

 

 

 

 


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