本記事の内容
- 青年海外協力隊へ参加への流れ
- 青年海外協力隊「選考試験」の内容について
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大学(びわこ成蹊スポーツ大学)卒業後 ▷ 教員として勤務 ▷ 青年海外協力隊、アイルランドへワーキングホリデーなど計3年半の海外生活を経験した後、地元沖縄にて水泳のインストラクターとして働きながらブログを運営しています。
発展途上国へ2年間生活をしながら、その国の発展のために活動を行う「青年海外協力隊」ですが、協力隊に参加(なる)ためにどういう過程を踏んでいけばよいのかわからない方は多くいらっしゃいます。
結論:協力隊選考試験を合格したら協力隊員になれます!
協力隊に参加をするためには「試験」の存在があり、それを合格することで協力隊に参加ができます。そのため「誰でもいつでも参加ができるというものではありません」
▽僕が青年海外協力隊に参加をしようとしたきっかけについての記事です▲
1:協力隊に応募 ⇒ 派遣されるまでの流れについて
青年海外協力隊は:
「満20歳から69歳の方で、日本国籍を持っている方であればどなたでも参加する資格」があります。
実際に【青年海外協力隊までの流れ】は以下の通りとなっています。
「応募」 ▽ 「1次試験」(書類審査) ▽ 「2次試験」(面接・健康審査) ▽ 「合格」(協力隊候補生) ▽ 「派遣前訓練」(語学等の訓練) ▽ 青年海外協力隊として途上国へ派遣
※さらに詳しい情報はJICAの公式ホームページをご確認ください。
①:1次試験(書類審査)について
1次試験(書類審査)
- 基本的な書類審査
- 語学力についての審査
- 健康に関する審査
以上の3点が1次試験での審査内容です。
〇 基本的な書類審査
基本的な書類審査では:
「履歴書」や「志望動機」「ボランティア活動を通して何をしたか?」などを文章にして提出を行います。
補足:自分が受験する内容(職種)によっては、「技術調書」「職種別試験問題」など専門的な知識・技術をどれだけ保持しているのか確認されることもあります。(僕の受験した水泳という職種では専門的な書類の提出は行われませんでした)
〇 語学力の書類審査
語学力に関する書類審査:
希望する国や活動の内容(職種)によっても求められる語学力は異なりますが、応募の際の最低レベル「英検3級程度もしくはTOEIC330点(中学卒業レベル)」の語学力があれば基本的に受験が可能とされています。(実際、僕も協力隊の選考試験に応募する際のTOEICのスコアは350点でした。)
補足:必ず語学は英語力が必要というわけでは無く、それ以外の言語(スペイン語・フランス語など)の語学テストのスコアなども受験資格としてカウントされています。
参考
語学審査に関しては、高いレベルである事に越したことはないですがギリギリの点数でも合格することは可能です。個人的に選考試験に合格後に行われる派遣前訓練と呼ばれる研修で語学勉強をするため、試験の内容として語学力はそこまで重要視されていない印象があります。
〇 健康に関する審査
健康に関する審査:
病院などで健康診断を受診しその結果をもとに審査が行われます。青年海外協力隊の選考試験では「健康に関する審査が最も厳しく審査される」とされています。
【理由】
海外(発展途上国)で2年間の生活をするという事は、凄く大きな負担(ストレスなど)がかかるとされています。そのため、実際に体調を崩し日本に帰国されてしまう隊員さんもいます。「日本と違った環境の中で健康に活動が出来る状態」であるという事は凄く重要な要素とされているため。
補足:青年海外協力隊の選考試験では「肥満」「血液の数値が悪い」などのいわゆる健康状態が悪いという事ももちろんダメではありますが、「やせすぎ」などの場合も選考から漏れる可能性があります。そのためしっかりと健康的な体を目指す必要があります。
②:2次試験について
2次試験
- 面接(人物面接・技術面接)
- 技術試験
2次試験では、上記の2つの試験を行います。
補足
※受験する職種によっては技術試験が実技や作品の提出を求められることもあります。(僕の場合:基本的な面接と水泳の技術に関する口頭での応答を行う面接を行いました)
〇 人物面接
人物面接:
「この人がどういう人なのか?」という事を見るための試験だと言われています。(いわゆる普通の面接)
【僕の場合】
受験者1 対 面接官2の方法で面接が行われ、面接内容は「志望動機について」「ボランティアについての考え」「将来の目標」などについて行いました。
真相は分かりませんが、よく面接官の内1人は「心理系の先生」や「精神鑑定の専門家」の方で、受験者をそういった視点(心理学・精神鑑定)で観察していると噂されることもあります。
〇 技術面接
技術面接:
受験する分野での専門知識や技術の有無・レベルなどを把握するために行われる試験。
補足:技術面接に関しては、受験する職種によって試験の内容が異なる(スポーツ系なら実際に技術の披露・芸術系の方は自身の作品を提出する)など多種多様な試験方法があるようです。
水泳という職種で受験をしましたが、実際にプールなどに行くことはなく口頭での技術・知識に関する面接を行いました。内容は「水泳の基礎知識」に関する内容について問われました。
補足:技術面接での試験管の方は、その職種の専門家の方やプロの方が行う事がほとんどの為、試験までにしっかりと自分の考え・意見を伝えられるような準備が凄く重要であると感じました。
以上が協力隊選考試験(2次試験)での内容です。
※2次試験で行われた面接の時間は各15分~30分程度です。
また面接を受けている時間以外の空き時間に関しては控え場所で待機になり、自分の番が終了後も特別な理由がない限り受験者全員の面接終了までは退室が不可とされています。(軟禁状態)
③:合格 ⇒ 派遣前訓練
無事、青年海外協力隊の選考試験(1次試験・2次試験)を合格できた方は「協力隊候補生」として派遣前訓練に参加をする資格を得ることが出来ます。
<実際の合格通知書>
派遣前訓練とは:
実際に自身が「派遣される国で利用されている言語の習得」や「ボランティアとしての知識の取得」を目的として約2か月半程度(70日間)行われる訓練(研修)の事を指します。
▽派遣前訓練に関しては以下の記事をご参考ください▲
派遣前訓練で「言語・ボランティアとしての知識の習得」を無事クリアできた方は、青年海外協力隊として海外(発展途上国)へ派遣されます。
<協力隊出発時>
以上が、青年海外協力隊に参加を応募してから実際に派遣されるまでの流れです。
※応募⇒派遣までの時間はタイミングにもよりますが早くても半年から1年程度の期間が必要です。
2:青年海外協力隊に参加するために必要なこととは?
【発展途上国の発展のための手助けがしたい】【自分の持ってるもので人助けがしたい】など多くの理由・きっかけがあり参加するであろう、青年海外協力隊。
実際に協力隊になってみて、選考試験をはじめ2年間の発展途上国での生活を行ってみて感じていることは、「個人の持つ技術や知識」よりも【人としての温かみ】や【情熱】ではないかと僕は感じています。
どんなに素晴らしい知識・技術を持っていたとしても、途上国で活動を上手くしていくためには【人としての温かみ】や【情熱】がすごく必要であり、それらが不足していたらうまくいかないことが沢山あります。
「ボランティア一人の力ではどうにもならない事」が協力隊の活動の中では絶対に起こります。そのたびに現地の人たちの支えや愛を貰いながら、活動していく事が「一番いい活動が出来る方法」であると自身の協力隊としての2年間を振り返り感じています。
海外(発展途上国)では、日本ではありえない状況・出来事などが頻繁に起こりえます。苦しいことも多くありますが、それ以上に自分自身の経験として・思い出として凄く貴重なものになることも確かです。
もし「途上国の人の為に何か出来ることは?」や「自分自身の力を使って誰かの役に立ちたい」と考えている方は、青年海外協力隊に参加することで自分の思いを最大限に発揮できるチャンスであり、自分の人生観を大きくチャンスになるかもしれません。
▲青年海外協力隊に関する書籍の販売もされています。ご参考ください!▽
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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それでは
YOSHI@