青年海外協力隊の派遣中に海外旅行などには行けますか?
そんな疑問を解消します!
✔ 本記事の内容
・青年海外協力隊について
・青年海外協力隊 任国外旅行制度について
・筆者が経験した任国外旅行の話
✔ 本記事の信頼性
本記事を書いている僕はブログ暦5年。青年海外協力隊への参加をきっかけにブログを始め、現在では約300記事ほど作成しました。僕の経験が誰かのお役に立つことを目標にこのブログを運営しています。
今回は「協力隊任国外旅行制度とは何か?」と情報をお探しのあなたに、以下のような項目をわかりやすくご紹介していきます。
- 青年海外協力隊とは?
- 青年海外協力隊の任国外旅行制度とは?
- 任国外旅行をオススメする理由とは?
この記事を読めば、青年海外協力隊の任国外旅行制度ついて理解できる。そんな記事となっています。
青年海外協力隊経験者として、実勢に筆者が経験したことを詳しくご紹介します。
これから「青年海外協力隊に参加予定」の方はもちろん、「青年海外協力隊に興味がある」という方にでも対応できる内容となっています。本記事を読みつつ協力隊 任国外旅行制度ついての知識を深めていきましょう。
ザックリ解説。青年海外協力隊とは?
青年海外協力隊について全くわからない。という方でもザックリと「協力隊とは何か?」が理解できるように解説していきます。
日本政府が行う政府開発援助(ODA)制度
青年海外協力隊は日本国政府が行う政府開発援助 (ODA) の一環として、外務省所管の独立行政法人国際協力機構 (JICA) が実施する海外ボランティア派遣制度の事を指します。(英語表記では:Japan Overseas Cooperation Volunteers)
海外ボランティア制度と言ってもその活動の種類は様々で、募集を行っている分野には、農林水産、人的資源、保険・医療、教育、スポーツなどあり延べ120以上の職種に分かれています。また派遣される国々も、アジア・アフリカ・南米・ヨーロッパなど様々です。
1965年より開始された青年海外協力隊事業ですが、2018年までに91ヶ国、計43,864名の隊員を派遣し各国の発展へのサポートを行っている事業です。
任国外旅行制度とは?
青年海外協力隊の任国外旅行制度について詳しく解説していきます。
派遣国を離れて旅行ができる制度
発展途上国で2年間生活を行いながら、その国の発展の支援を行う青年海外協力隊。
その2年間の期間中、決められた日数内で自分が派遣された国を離れ海外旅行を行うことができる制度が任国外旅行制度です。また旅行先に関しては、その国によって旅行可能国が指定されており、その中から選択をして旅行を行うことが出来ます。
年間20日まで可能な旅行制度
2年間の派遣期間の内、年間20日間を任国外旅行制度を利用し派遣国を離れることが可能です。つまり2年間の活動期間で最高40日間は、任国外旅行を使い旅行することが出来ます。
20日間の使い方は、一度に20日間使うことも、小分け(10日間×2回)に使うことなどご自身の活動状況などに合わせてアレンジができます。
注意ポイント
1年間に20日間という日数ですが、1年間でのカウントとなります。そのため協力隊2年目に40日間を一気に利用することは出来ません。つまり1年間で20日使いきり制度です。
旅行できる国は指定されている
任国外旅行制度で旅行を行う場合、あらかじめJICA事務局により旅行可能国が指定されているため、そのいくつかある国の中から行き先を選択できます。
旅行可能国に関しては、その国の位置(アフリカ・アジア・南米など)の近隣の国である場合や、同じ言語を利用している国・治安などの面で旅行ができる国など、色々な条件をもとに選択されているようです。
旅行費用は自費
任国外旅行はあくまでプライベート旅行のような扱いなので、費用は自費です。
そのため、旅行先での滞在方法は隊員によってさまざま。知り合いの協力隊員のご自宅や安いホステルなどに宿泊する場合や、贅沢に高級ホテル(途上国だと費用が日本と比べ安いことが多い)に滞在する場合など隊員さんにより異なります。
\ 現役協力隊員が発信する世界日記でも任国外旅行についての紹介があります /
旅行までの準備が意外と大変
ここまで任国外旅行制度について詳しく解説してきましたが、通常の旅行とは大きく異なる部分がこの任国外旅行制度には存在しているためご紹介します。
いくつかの書類提出が必要
任国外旅行制度を行うまでには、現地のJICA事務所や活動先などへ書類の提出や承認が必要となり、それらすべての手続きを済ませないと、旅行へ出発することが出来ません。
必要書類例
・任国外旅行でのスケジュール(日程・フライト・宿泊先の情報)
・活動先からのレター(任国外旅行を許可する様な内容の書類)
・旅行先によってはあらかじめビザ申請が必要。その場合は大使館にビザの申請手続き
注意ポイント
任国外旅行に関する制約がいくつかあり、その制約を必ず守る必要があります。また国の治安状況などにより、JICA事務所より「旅行の取り止め」や「日程の変更」などが求められる場合も...そういった制約・突然の事態なども考慮する必要があります。
任国外旅行をオススメする理由とは?
自身の派遣国を飛び出し旅行ができる「任国外旅行制度」ですが、提出書類の存在やいくつかの制約などがあり、正直少し面倒ではあります。しかし、筆者の考えは「少し準備が面倒でも任国外旅行に行くべき」と考えています。
個人的な考えではありますが、その理由を3つにまとめたのでご紹介します!
単純に気持ちの整理、リフレッシュの時間となる
青年海外協力隊での生活は、日本とは文化も言葉も違う国で生きるという事。
特に途上国で暮らすという事は、日常生活の中でも多くの不便を感じることも多いことに加えて、協力隊としての活動の中での「人間関係」や「なかなか思うように活動ができない歯がゆさ」など、毎日のように様々なストレスを感じます。
1度距離を置く時間も大切
そんな日々感じる悩みやストレスをはじめとする現実から、少し距離を置き「心や頭の整理」や「気分のリフレッシュ」を行う時間としても任国外旅行はすごく活用できます。
また自分の住む国を離れ、違う国に行くことで「自分が住む国の良さ」なども感じることが出来ると思います。
派遣国との比較ができる
同じ大陸や隣国であっても、発展の度合いや生活状況などが大きく異なる途上国。
別の国の状況を見ることで、「自分の住む国との比較」が凄くできます。良いポイントを感じることもマイナス面を感じることも両方ありますが、どちらにしても比較できる機会を任国外旅行で得ることが出来ます。
別の国に行くことで感じることもある
生活している国を離れて別の国に行くことで、自分の国の不便なところや改善点などを結構感じてしまうのですが、それと同時に「自分の住む国の事が好きなんだな」と感じる瞬間も任国外旅行中にあります。そういった愛着心が芽生えてることに気づくきっかけにもなります。
協力隊仲間との再会 ⇒ やる気スイッチON
任国外旅行へは、「協力隊員が暮らす場所へ行く場合」や「違う国で活動する隊員さんと旅先で合流する」なんてことが良くあります。そこでの再開や出会いの中で、自分自身の活動の事や相手の事を話しをしつつ、その国を楽しむのが協力隊あるあるです。
仲間との再会がやる気を起こす
世界各地で活動する隊員さんと任国外旅行を通じて、再開や出会うことで沢山の活動の話をすることや活動している様子を見ることが出来ます。その中には、「同じようなことで悩んでいる場合」「その状況に比べたら自分なんかマシだな」と感じたりします。そして「みんな、頑張ってるな。自分も負けてられない。」とモチベーションを高めるきっかけに繋がります。
筆者の任国外旅行 体験記
筆者が青年海外協力隊の派遣期間中には、任国外旅行制度を利用し2か国旅行させていただきました。簡単にではありますが、ご紹介します。
ピラミッドに感動。エジプト旅行
東アフリカのエチオピアで活動中、同じアフリカにあるエジプトに同期隊員たちと任国外旅行。
エジプトは、アフリカ大陸に位置するもののその文化や様式は中東にすごく近く、違いの多さに驚いたことを、発展の度合いに感動したことを覚えています。食べ物の種類の多さやインフラがしっかり整備されていることにテンションが上がりました。
自然を満喫したタンザニア旅行
これもまたエチオピアでの活動中に旅行したアフリカの国、タンザニア。
タンザニアはTHE・アフリカという感じの国でしたが、エチオピアとは全く違い新鮮でした。また観光産業が凄く発展していて、多くの旅行客の存在(特にヨーロッパ)が印象的でした。
タンザニアでは、海に山に自然を満喫した旅となり、アフリカ最高峰のキリマンジャロ登山にも挑戦。これまでの人生の中でも大きな挑戦・印象深い旅行となりました。
自分の見聞を深めるために任国外旅行制度をうまく活用
今回は青年海外協力隊が任期中に旅行ができる「任国外旅行制度」についてご紹介させていただきました。
この制度に関しては、「ボランティア活動に来ているのだから、旅行なんかせず活動に専念した方がいいのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。その考えも間違えではないと筆者は感じています。
しかし、協力隊(ボランティア)と言えども一人の人間。今いる国を少し離れてストレスを解消したり自分自身の行きたい場所に行くことで、心や頭の整理や新たな発見に繋がる事も多くあると思います。
筆者自身、任国外旅行を通して「自分の生活する国の良さを知る事」や「活動へのモチベーションを高める」きっかけに繋がったので、行ってよかったな。と心から感じています。そして、「任国外旅行制度でなければ絶対に行ってない場所だろうな。」と日本に帰国している今、強く思います。
協力隊として日本を飛び出すのであれば、「自分自身の見聞をより広める為」として任国外旅行制度を活用することで、一生のかけがえのない経験・思い出を得ることが出来ると思います。そして、一人でも多くの協力隊員さんがかけがえのない思い出を得られることを願っています。
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YOSHI@