青年海外協力隊の活動に興味がある方はいませんか?
発展途上国と呼ばれる国で2年間ボランティア活動を行い、その国の発展の支援を目的とする青年海外協力隊(JICAボランティア)。日本政府が行っている活動(ODA)ということで、一度は耳にしたことがあるという方も多いボランティアの一つかと思います。
そんな青年海外協力隊としてエチオピアとカンボジアで水泳隊員として活動していた筆者。「協力隊の水泳隊員の活動ってどんな感じ?」と疑問を持たれる方も多いかもしれません。
そんな青年海外協力隊としてカンボジアで活動中に「国際大会へカンボジア代表として同行」させていただいた際のお話をします!
青年海外協力隊(水泳隊員)に興味がある方にとって活動の参考になりますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
✔ 本記事の信頼性
本記事を書いている僕はブログ暦5年。青年海外協力隊への参加をきっかけにブログを始め、現在では約300記事ほど作成しました。僕の経験が誰かのお役に立つことを目標にこのブログを運営しています。
Contents
カンボジア水泳隊員、国際大会に同行する話
カンボジア代表として国際大会に同行した際のことを詳しくお話させていただきます。
東南アジアの18歳以下の学生が参加出来る大会に同行
ASEAN SCHOOL GAMESに同行させていただきました
カンボジア代表として、年に1度東南アジア圏の18歳以下の学生を対象といて行われる「ASEAN SCHOOL GAMES」と呼ばれる大会に同行させていただきました。この大会は水泳競技のみならず多くの競技が行われ、各競技結果によりポイントが反映される国別スポーツ対抗戦のような大きな大会でした。(日本でいう国体のような感じ)
カンボジアからは男女8名の選手が参加
カンボジアからは男女合わせ8名の選手が大会に参加
今回のASEAN SCHOOL GAMESには男子4名、女子4名の計8名の選手が参加しました。年齢も12歳~17歳までの選手達で、基本的には首都プノンペンを練習拠点としている選手中心に選出が行われました。
また引率するスタッフに現地人コーチ1名、当時のカンボジアのヘッドコーチを務める日本人コーチ1名と筆者という人員となりました。
今回大会に参加したカンボジア代表チーム
今回の大会には筆者が指導を行っているコンポンチャムと呼ばれる町で練習を行っている男子選手(Rathydon:ラティドン)もメンバーに選出されたことにより、筆者も一緒に大会への同行が認められました。
Kampong Cham から世界へRathydon(ラティドン)
初のカンボジア代表に選出されたRathydon(ラティドン)
今回の大会にはプノンペンの選手がほとんどでしたが、その中で田舎町のKampong Cham(コンポンチャム)からRathydon(ラティドン)が代表に選出されました。「首都以外の子にも国際大会を経験させたい」という筆者の願いを彼が叶えてくれました。
初代表に選ばれたRathydon(ラティドン)
水泳連盟には何度も連絡を重ね・お願いも行いながら、この大会へ全く無名のRathydon(ラティドン)を出場させるチャンスをいただきました。そんな彼が無名でありながら代表に選出された一番の要因が「彼の競技力の成長率や態度・水泳に取り組む姿勢」を評価されてのものでした。
そんな無名の彼を代表に選出していただいた以上、彼のコーチとして本番で「彼にしっかりと結果を残させる」ことを目標に代表決定から約2か月間2人3脚でがんばりました。
試合の日の様子。少し緊張した表情です
見事!自己記録更新で大会を終えることが出来ました
初のカンボジア代表。これまでカンボジアから1歩も出たことなく初海外など慣れないことも多い環境で緊張やプレッシャーも普段よりも感じていたと思いますが、出場したすべての種目(3種目)で自己記録を更新することが出来ました。(出場種目:50m自由形・100m自由形・200m個人メドレー)
その中でも200m個人メドレーに関しては、これまでの記録を10秒以上も更新する素晴らしい泳ぎをしてくれ筆者の予想を大きく上回る結果となったと同時に、他のカンボジア代表選手とほとんど変わらない記録となり水泳連盟にも大きくアピールをすることが出来ました。
Rathydon(ラティドン)、本当によく頑張りました。
チームカンボジアの結果は?
チームカンボジアとして、国際大会という大舞台で堂々とした泳ぎを披露
今回の大会でチームカンボジアとしては、優勝や表彰台に上がる選手は0という結果に終わりましたが、出場選手のほとんどが自己記録を更新する快泳をしてくれました。また女子の平泳ぎでVorleakさんが決勝に進出するなど、国際大会という大きな舞台でしっかりとがんばってくれました。
チームカンボジアがんばりました
大会全体を通して「東南アジアの国々も水泳の競技力が上がってきている」と筆者は感じました。近年のオリンピックでメダルに絡む機会も出てきた東南アジアの国々(シンガポールやインドネシアなど)
思っていたよりもレベルの高いタイムで泳いでいる選手達が多く、これから数年後にはシニアの国際大会で東南アジア圏の名前が出てくる日も近いのでは?と印象付けられました。
そんな東南アジアの国々に競技レベルで後れを取るカンボジアではありますが、数年前の記録から比べると格段にレベルは向上し少しづつ後れを取り戻しつつあります。まだ時間は必要ではありますが、これからカンボジアが他の国々と勝負できる日が来るのが楽しみだな。と個人的には感じています。
通常では得られない「貴重な経験」をさせて頂きました
今回は「カンボジア代表として国際大会に同行した」お話をさせていただきました。
実際、同行をさせてもらって筆者自身も「すごく貴重な体験」をさせていただいたなと感じます。国の代表として大会に出場することなんてめったにいただける機会ではないし、その中で選手たちと共に大会期間を過ごす経験もすごく良い時間となりました。
残念ながら、今回の大会ではカンボジア水泳連盟が求めるメダルの獲得や上位入賞などの目標を達成することは出来ませんでした。
各国、競技レベルの急激に向上し、東南アジアでもオリンピックなどの上位入賞に手が届きそうな選手も多く出現してきている状況の中、後れを取っているカンボジアの水泳界ではありますが、数年前から青年海外協力隊などがサポートに入ったことなどにより格段にレベルアップしていると感じます。
ミャンマー・ラオス・カンボジア3か国のチームで記念撮影
カンボジア悲願のメダル獲得にはまだ時間がかかりそうではありますが、カンボジア選手のひたむきに努力する姿勢や単純に水泳を楽しむ姿勢が崩れない限り、少しづつ目標へ近づいていくと感じていますので、これからも応援・サポートを行いながら彼らの成長を見守っていきたいと思います。また今回貴重な機会を頂いたカンボジアの水泳連盟の方に感謝の気持ちでいっぱいです。(ありがとうございます。)
青年海外協力隊では、普通に日本で生活していると得られないような貴重な経験をさせていただける機会も多くあります。そういった経験を1人でも多くの隊員さんに得られますこと願っています。
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YOSHI@