青年海外協力隊の活動に興味がある方はいませんか?
発展途上国と呼ばれる国で2年間ボランティア活動を行い、その国の発展の支援を目的とする青年海外協力隊(JICAボランティア)。日本政府が行っている活動(ODA)ということで、一度は耳にしたことがあるという方も多いボランティアの一つかと思います。
そんな青年海外協力隊としてエチオピアとカンボジアで水泳隊員として活動していた筆者。「協力隊の水泳隊員の活動ってどんな感じ?」と疑問を持たれる方も多いかもしれません。
そんな青年海外協力隊としてカンボジアで活動中に行われた「カンボジア初の水泳合宿」に参加した際のお話をします!
\任国変更についてはコチラの記事をご覧ください/
青年海外協力隊(水泳隊員)に興味がある方にとって活動の参考になりますので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
✔ 本記事の信頼性
本記事を書いている僕はブログ暦5年。青年海外協力隊への参加をきっかけにブログを始め、現在では約300記事ほど作成しました。僕の経験が誰かのお役に立つことを目標にこのブログを運営しています。
Contents
カンボジア初となる水泳合宿に参加
筆者が青年海外協力隊として活動中にカンボジアでは初となる水泳合宿が行われ、それに参加した様子を紹介します。
先輩隊員の要望から行われた水泳合宿
合宿の行われた経緯は協力隊の強い要望
カンボジアとして初となる水泳合宿が行われたきっかけは、2015年から首都プノンペンで活動を行っていた先輩の水泳隊員さんの強い要望からでした。
「合宿を行いたい」と水泳連盟に提案した当初は、予算の関係やその他問題を理由とし全く聞き入れてくれず...諦めず何度もアプローチを先輩隊員さんが続けてくれた結果、要望から約3年ほど経過した2018年に初めて開催されることとなりました。
カンボジア初の水泳合宿の詳細
水泳カンボジア代表選手たちを対象とした合宿
カンボジアで初となる水泳合宿はカンボジア代表選手+代表ユース選手達の約20名ほどを対象として行われました。また合宿の開催地が、筆者の活動拠点であるコンポンチャム州で行わあれることが決定したため、筆者が指導する選手達約10名も参加が認められ、総勢約30名で3泊4日の期間で開催されました。
合宿が始まる前の様子
この合宿の開催に関するは、先ほど紹介した先輩隊員さんがすべて行ってくれていたため、筆者自身は何も計画等に関わっておらず。しかし、カンボジア初となる合宿に参加する機会がもらえてすごく感謝な気持ちでした。
合宿中の様子を紹介
午前・午後の2回練習で行われた合宿
今回の合宿はガッツリと練習を行うことが目的とされ、午前・午後の1日に2回の練習に加え、陸上トレーニングもしっかりと行いました。
水中のトレーニングでは1日のトータルの距離が1万メートルを超える泳ぎこみを行いました。陸上トレーニングはカンボジアの南国の炎天下の中、選手はもちろんコーチも大量の汗をかきながら頑張りました。
練習の様子
陸上トレーニングの様子
せっかくの合宿という機会なので練習だけではなく、1日の終了時には必ずコーチ・選手でミーティングを行いその日の反省なども行いつつ、水泳に関する勉強会なども開き選手同士の交流やコミュニケーションを図る時間も多く設けました。
ペア・ストレッチ講習会の様子
ミーティングのようす
食事の様子
合宿に参加した選手たちの反応は?
「楽しそう」に過ごしているのが印象的でした。
カンボジアでは初の水泳合宿でしたが、選手たちの反応としては「すごく楽しそう」にしている姿が印象的でした。通常の練習時よりもトレーニングはすごくハードで濃い内容に加え、炎天下の環境ということもありましたが、選手一人一人が集中力を切らすことなく最後まで頑張っていたと思います。
普段やることのない寝食を共にする機会や、水泳の練習のみがメインとなる生活をこれまで送ったことのない選手がほとんどなため、少し修学旅行気分で参加している選手もいましたが、選手達から常に笑顔が見られたことは、選手・コーチ共に満足できる合宿であったと感じます。
合宿終了時の集合写真
【番外編】筆者の選手たちの反応
カンボジア代表との「差」を感じた様子の合宿
今回、合宿の開催地が筆者の活動拠点のコンポンチャムということで、筆者が指導していた選手たちも合宿に参加させていただきましたが、カンボジアの代表チームと自分たちとの泳力・水泳に対する意識レベルの「差」を肌で感じた様で、「練習に参加するのが正直苦しそうな」雰囲気を感じました。
筆者の指導していたコンポンチャムの選手たちは、常日頃から「手を抜くことが当たり前」「努力することを嫌がる」選手が多く、そこの改善が課題となっていました。
合宿中はカンボジアの代表チームと一緒に練習を行うので、手を抜いたりできる雰囲気ではなく常にがんばらないと練習についていけない状況でした。そんな状況がすごく「しんどそう」にしている雰囲気を筆者は感じましたが、筆者としては「代表チームとの意識レベルの違いなどを選手隊が身をもって感じることができた機会だと思い、すごくうれしかったです」
~ 合宿後のエピソード ~
合宿が終わり、通常通りの練習が始まった初日のこと。これまでだと練習のメニューを説明すると必ず嫌そうな顔をしたりする選手が多かったのですが、その日は安心した表情や「これだけでいいの?」と聞いてくる選手がいたりと、合宿での経験は選手たちにすごく影響があったように感じます。そして全員が「合宿はしんどかった。」と言葉を漏らしていました。(その日の練習メニューは合宿前よりもハードに設定していました。)
これからカンボジアの水泳界が強くなるために
今回は「カンボジア初となる水泳合宿」の様子をお話させていただきました。
この合宿自体のきっかけは協力隊員の提案から開催が決定したものであり、実際に行われるまでにすごく時間を要しましたが、第1回目を開催することができ参加した選手たちの反応などを見ても良い印象があったことがすごく嬉しかったです。
カンボジア代表男子チーム
カンボジアの水泳レベルは世界的に見てはもちろん、東南アジア内だけで見てもすごく低いレベルです。近隣国と比べても遅れをとっている状況ではありますが、水泳選手本人だけではなく水泳連盟の意識も変えながら、レベルの向上を図っていく必要があります。
そういった状況の中、水泳合宿などのイベントなども定期的に行いながら、選手やコーチが「真剣に水泳に向き合う。チームカンボジアとして発展を目指す」という姿勢を作っていく必要性があると筆者は感じています。
合宿最終日の夕食はBBQでした
将来的にまずは東南アジアの近隣国と並ぶことを目指しているカンボジアの水泳界。今回の合宿の開催は選手やコーチの意識を大きく変えるきっかけになったと感じるとともに、カンボジアの水泳全体が変わるための起爆剤となってくれたらと願っています。
「カンボジアにはカンボジアにしかない魅力がある」と筆者は感じています。その魅力の部分は残したまま、チームカンボジアとして発展を目指して欲しいと感じます。またカンボジアの水泳がより発展していけるように、日本に帰国した後もできる限りのサポートを行っていきたいなと思います。
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YOSHI@