開発途上国と呼ばれる国で2年間生活を行いながら、その国の発展をサポートする青年海外協力隊。
そんな青年海外協力隊として、エチオピアとカンボジアで水泳指導を行っていた僕の経験・体験談をご紹介♪
今回は「カンボジアで2年に1度行われる全国大会に参加」した際の事をお話します!
本記事の内容
- 2年に1度開催の全国大会とは?
- 気になる選手達(Kampong Cham)の結果とは?
- 大会に参加しての感想・反省
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大学(びわこ成蹊スポーツ大学)卒業後 ▷ 教員として勤務 ▷ 青年海外協力隊、アイルランドへワーキングホリデーなど計3年半の海外生活を経験した後、地元沖縄にて水泳のインストラクターとして働きながらブログを運営しています。
青年海外協力隊、カンボジア水泳隊員として首都プノンペンから120kmほど離れた田舎町、Kampong Cham(コンポンチャム)という町で活動をしていた僕にとって指導していた選手達と参加する2回目の大会。
1回目に参加した大会は僕が赴任しわずか2週間ほどで開催されたため、実質今回の大会がしっかりと選手達と練習を積んで参加した大会でした。そんな僕がカンボジアの水泳隊員として選手達と参加した大きな大会の様子についてお話します!
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1:2年に1度開催!カンボジアの全国大会とは??
Cambodia National Games
カンボジア国内で2016年から行われている、2年に1度カンボジア国内最大のスポーツイベント。
水泳競技はもちろんの事、サッカーやバレーボールなどからセパタクローやペタングなどメジャー・マイナー競技まで多くの種目が行われる。僕が参加した(2018年)時点で、第2回大会の歴史のまだ浅い大会ではありますが、カンボジア全土から大会参加の為、多くの選手たちが集まりまった。
<開会式前の様子>
<開会セレモニーの様子>
水泳競技(競泳種目)
水泳種目に関しては、全4日間のスケジュールで行われ、試合会場は当時まだ完成して間もないカンボジアの新しい水泳スタジアムで開催されました。(今大会がこのスタジアムを試合会場としての初利用となりました。)
全国大会と言えど、まだまだ水泳の競技者人口の少ないカンボジア。基本的にカンボジアで水泳をしていれば誰でも参加できる大会となっていました。そのような国的な背景もあり、僕が指導を行っていたKampong Cham(コンポンチャム)の水泳選手(男子7人、女子4人)の参加が可能となりました。
<大会に参加したコンポンチャムの選手たち>
2:気になる大会の結果について…
大会参加したコンポンチャムの選手たち:全員自己記録更新!
今回大会に参加したKampong Cham(コンポンチャム)の選手たち11名全員が自己記録を更新することが出来ました。
その中でも女子選手2人に関しては、優勝と3位の表彰台に上ることのできる結果まで残すことが出来きました。残念ながら男子選手たちに関しては最高位が4位でしたが、大幅な記録更新など個人個人がしっかりと結果を残してくれ練習の成果を十分発揮できたと思います。
<今回3位入賞したVathtey (ヴァッタイ)>
<優勝・3位に入賞したLen(ラエン):写真左>
<笑顔で入場のHort(ホアット)>
<勢い良く飛び込むDON(ドン):写真左2番目>
<集中した表情のPha(パー)>
<スタンドでのリラックス中の様子>
以上が大会中様子です。
3:多くの課題も見つかった今大会
選手全員が自己記録を更新することが出来た今回の大会。しかし同時に「沢山の課題も改めて見つかった大会」となりました。
課題①
試合へ臨む態度(集中力)
僕が選手達と最初に出会った頃よりも、1人1人が真剣に試合に臨むようにはなってきましたが、まだ100点を上げるには遠い状況。試合中に行うW-up(ウォーミングアップ)や試合終了後のクールダウンといったものを適当に行っていたり、サボっていたりすることも多く、僕(コーチ)の声かけなしでは行動できない選手がまだまだ大多数を占めていること。
試合時間ギリギリまでの行動(だらだら動く)やヘラヘラしていたりする姿も多く見られたので、そこが改善出来れば更なる記録向上が狙えるのではないかと思います。
課題②
技術力の向上
今回、全員が自己記録の更新をすることが出来ましたが、それでも「基礎的な技術力のなさ」が多くみられました。
普段の練習時から注意されるようなミスや失敗なども結構あり、改めて他のチームの選手と見比べた時に基礎的な技術が不足しているなと印象を受けました。そのためもう一度、基礎技術力の向上を目指して指導していく必要があります。
課題③
チーム力(団結力)
水泳競技は個人競技であるため、ないがしろにされやすいのですがチーム力(団結力)もすごく大事な要素だと僕は考えています。個人で戦うことはもちろん、チームで団結して戦う姿勢も現在のコンポンチャムの選手には必要。
チームメイトの応援などを行ったりとチームに関して関心を持ったり、仲間意識的なものをもう少し構築していくサポートが必要だと感じました。またそれは選手だけではなく、現地人指導者も同じで、まったく選手のサポートを行わなかったので、その辺も改善するべき点だと感じました。
以上3点が特に課題と感じたものです。
まだまだ発展途上なチームであることは確かです。
また、伸びしろも沢山秘めているチームであるという事も確かです。
2:満足することなく向上心を持ってこれからも
カンボジア国内最大のスポーツ大会である「Cambodia National Games」に参加した、Kampong Cham(コンポンチャム)の選手達。
僕がカンボジアに派遣され、約半年後に開催された大会で僕自身「彼らにある程度の結果を出させたい」という思いも強く感じる大会となりましたが、選手たちがしっかり頑張ってくれたおかげで選手全員、自己記録の更新ができました。
それと同時に多くの課題も見つかりましたが、まだまだ「彼らに伸びしろがある」と前向きにとらえる必要と、僕自身が「指導者としてもっと進化していく必要性」を感じました。
僕という人間1人で彼らをどこまで成長させてあげられるのか?全く分かりませんが、少しでも彼らが「1人の人間、水泳選手としての成長」ができるコト、そして「水泳をしていた時間を価値ある時間」だと感じてもらえるような指導をこれからもしていきたいと思います。
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YOSHI@