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この記事は「青年海外協力隊の活動が気になる方」や「カンボジアの水泳事情が気になる方」に読んでもらいたい記事となっています。
今回は”青年海外協力隊の話”という事で、「カンボジアで2年に1度行われるスポーツイベントCambodia National Games」についてお話します。
✔ 本記事の内容
・青年海外協力隊の水泳隊員の活動
・カンボジアのスポーツ(水泳)事情について
✔ 僕の情報
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青年海外協力隊カンボジア水泳隊員としての活動を開始し、選手たちとしっかりと練習を積んで参加する初大会であったこの大会。日本人ボランティアがやってきての成果が問われる大会でもありました。今回は大会の様子や選手たちの結果について詳しくお話していきたいと思います。
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1:2年に1度の大スポーツイベント”Cambodia National Games 2018”について
2年に1度開催される、カンボジアで最大のスポーツイベントであるCambodia National Gamesについて以下に詳しくご紹介していきます。
1:大会の詳細について
Cambodia National Gamesとは:
2016年に第1回目が行われた2年に1度開催のカンボジア最大のスポーツ大会。水泳競技を始め、サッカーやバレーボールなどからセパタクローやペタングなど多くの競技が行われる。2018年時点で第2回大会の歴史のまだ浅い大会ではありますが、カンボジア全土から大会参加の為多くの選手たちが集まりました。
<開会式前の様子>
<開会セレモニーの様子>

予想以上の開会式の盛大感。オリンピックかと思ってしまう程の派手さでした。
大会自体は競技のにもよりますが2週間ほどかけて行われました。水泳競技に関しては全4日間で行われました。試合会場は当時まだ完成して間もない水泳スタジアムで行われました。(大会会場としてこのスタジアムが利用されるのは初でした)
【僕が指導を行っていた選手たち】:
今回この大会で行わることになった水泳競技ですが、まだまだカンボジアでの競技人口が少ないこともあり、基本的にはカンボジアで水泳をしていれば誰でも参加が出来る大会となっていました。そのような背景もあり、僕が指導を行っていたコンポンチャムと呼ばれる地域の水泳選手たち(男子7人、女子4人)が参加することが出来ました。
<大会に参加したコンポンチャムの選手たち>
2:大会結果について
大会参加したコンポンチャムの選手たち:全員自己記録更新!
今回大会に参加した僕の指導していたコンポンチャムの選手たち11名全員が自己記録を更新することが出来ました。その中でも女子選手2人に関しては、優勝と3位の表彰台に上ることのできる結果まで残すことが出来ました。残念ながら男子選手たちに関しては最高位が4位でしたが、大幅な記録更新など個人個人がしっかりと結果を残してくれました。

大会中の選手たちの様子を以下にご紹介します。
<今回3位入賞したVathtey (ヴァッタイ)>
<優勝・3位に入賞したLen(ラエン):写真左>
<笑顔で入場のHort(ホアット)>
<勢い良く飛び込むDON(ドン):写真左2番目>
<集中した表情のPha(パー)>
<スタンドでのリラックス中の様子>
以上が大会中の選手たちの様子でした。
3:多くの課題も見つかった大会
選手全員が自己記録を更新することが出来た今回の大会ではありましたが、それと同時に課題も多く見つかった大会でもありましたので、今回の大会参加で改めて感じた改善点についてお話していきます。
- 試合への臨む態度(集中力)
以前に比べると比較的に向上したと思われる試合へ臨む態度。しかしまだ満足のいくレベルにまでは達していな印象がありました。そのため改めて選手一人一人の意識の改革が必要だと感じました。
試合中に行うW-up(ウォーミングアップ)や試合終了後のクールダウンといった初歩的な行動も、適当に行っていたりサボっていたりする部分が見受けられたり、僕(コーチ)の声かけなしでは行動できない選手が多くいました。また、試合時間ギリギリまでの行動(だらだら動く)やヘラヘラしていたりする姿も多く見られたので、そこが改善出来れば更なる記録向上が狙えると感じます。 - 技術力の向上
選手全員、自己記録の更新をすることが出来ましたが、「基礎的技術力がない」事が顕著に試合に表れていました。
普段の練習から技術力向上を目指し指導していましたが、改めて試合という状況で他の地域の水泳選手と比較した際に際立って技術力の無さを感じました。そのためもう一度、技術力向上に目指し細かく指導していく必要があるなと感じました。 - チーム力(団結力)
水泳競技自体は個人競技であるため、ないがしろにされがちなチーム力。個人競技と言えどもチームとしての団結力は必要であると僕は考えています。
しかし今回の大会でのコンポンチャムの選手たちの様子としてはチームとしての機能が全く果たされておらず、チームメイトの応援などをはじめとする仲間意識的なものを構築していく必要があると感じました。またそれは現地人指導者も同様で、試合中に全く選手たちのサポートを行っていませんでした。
以上3点が特に課題と感じたものです。
また、伸びしろも沢山秘めているチームであるという事も確かです。
4:今回の試合参加に向けて個人的に頑張ったもの
今回の大会ですがカンボジアの水泳大会開催の頻度の少なさから、この試合が僕と選手達が一緒に戦える最後の試合である可能性がありました。
そのため「この大会でそれなりの結果を残させてあげたい」という気持ちから「選手達にモチベーションを上げるため」「ついでに日本の文化も紹介したい」という目的を持って、日本のスポーツの現場でよく見かける手作りのお守りを作ってみました。
これまで裁縫なんてしたこともなく作り方なども一切分からなかったのですが、同じ協力隊員として活動を行う日本人の方などに教えてもらいながら頑張って作りました。
実際、選手達にお守りを配ると「なんだこれは?」という雰囲気にはなりましたが、説明できる限りのお守りについての紹介と、「胸につけると良い事が起きるよ!」という言葉から、全員試合中胸に僕の手作りお守りが付いていました。

日本人のコーチが居たという証を少しは残せていたら満足です。
2:満足することなく向上心を持ってこれからも
今回は「カンボジアで2年に1度行われるスポーツイベントCambodia National Games」についてお話させて頂きました。

いかがだったでしょうか?
2年に1度の大きな大会。出場した選手全員が自己記録更新を行う事は出来ましたが、それと同時に多くの課題も改めて見つかったことも確かです。大会前に定めた目標を達成することが出来なかった選手もいたことから、まだまだ僕自身の指導者としての力不足も感じた大会となりました。
カンボジア人の性格的特性なのか?のんびり屋で厳しい事・辛いことが苦手ですぐに楽な方に逃げる傾向があり、練習がままならない事なども何度もありました。そのたびに注意など色々なアプローチをしてきたつもりではありましたが、まだまだ彼らの心に届いてない部分も多く感じます。

もしの話をしてもしょうが無いのですが、しっかり試合まで練習が取り組めていればもっと結果はよかったはず...それを彼らに感じて欲しいのですがなかなか届かないものですね。
それでも「彼らと水泳を共に出来る時間」は限られた物であり、貴重なものであることは確かです。どこまで彼らに成長させてあげられるかわからない部分も多いですが、少しでも彼らが水泳選手として、「1人の人間として価値のある時間」だったと感じてもらえてくれればいいなと彼らの指導者として感じます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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それでは
YOSHI@